BLOOD-C 8話 「よのなかよ」
毎話このくらいの密度なら感想書くのも楽なんですけどね。
7話の濃さは異常だったので。
【時真】
ふーむ、彼は特に何か事情を知っていたわけではないのか。演技でもなければ。
じゃあ、5話で先生の人食いの化け物話に反応する小夜を見て眉をしかめたのも、「ああ、俺の小夜が怖がってる。大丈夫かなー」くらいのもんだったのでしょうか。
まあ、それは冗談としても、何か普通でないことに小夜が関わってる、くらいの認識だったんでしょうかね。
とはいえ、なぜ時真にとって小夜が特別なのかはまだ不明ですから、現時点でただの一般人と断定することは出来ませんが。
血まみれの小夜と化け物の死体を見てもほとんど動揺してなかったですしね。
あまつさえ、小夜を抱きしめ、「血まみれだから大怪我してるのかと思った」。
あの状況でこの言動はちょっと異常ですよね。
普通の人間ではないのかも。
【唯芳と文人】
鳥のいない鳥かごを前にご機嫌な文人が何やら意味深。鳥かごは何かの比喩でしょうか。
「小夜ちゃん父様が大好きだから」「血はやっぱり重要ってことかな?」
それは、実験の結果ですか?
明らかに普通の親子の関係についての口ぶりではないですよね。
さて、唯芳は何をしにギモーブまでやってきたのか。文人がコーヒーの代わりに出した「他のもの」とは何か。
その後の唯芳が倒れてるシーンを見て浮かんだのは、「唯芳も人間ではないのではないか?」ということ。
唯芳は定期的に人を食うなり血を飲むなりせねば生きられず、ギモーブで人肉か血を食していたのではないかと。
しかし、何らかの理由で今回は食事をせず、それで弱って倒れた。
もちろんただの妄想ですけどね。
ギモーブまで来たはいいものの、文人に話があって来たようにも見えず、かといってコーヒーを飲みにきたわけでもない、ただ入り口に立ったままの姿に違和感を覚えたんですよね。
そこに文人の意味深な台詞があって、そうじゃないかという想像が脳裏に。
【小夜】
「父様にもしものことがあったら私……、私……。何も浮かびません。どうすればいいのでしょう」
酷い言いぐさな気がする。
唯芳の言葉が全てという暗示をかけられているので、唯芳がいない状況など考えられなくなっているのか、あるいは唯芳への思慕の情が作られたものでしかないので、唯芳がいなくなった状況を想像してみても、悲しみも何も浮かばないということなのか。
「違う」
古きものを「化け物」と呼んだ時真に対して。
古きものを化け物と呼んで欲しくないってことは、元々の小夜は古きものに対して悪感情はないということなのかな。
あるいは小夜自身が古きものなのかもしれません。
そしてサービスシーンと、かなり久々な歌。
かつては正直鬱陶しかった歌も今となっては懐かしい。
そして、堂々と覗きに来る犬。
「もっと、キャーとかイヤーとかないのか」
何を言ってるんだお前は。
怪我がすぐ治る小夜の身体のことを犬が切り出したので、「お、ようやくその辺の事情に触れてくれるのか!」と踊った俺の心をあっさり裏切る小夜ェ。
まあ、何度も書いているように、そういう当然の疑問すら抱けないようになっているということなんでしょうけど。
「約束を破ったらどうなると思う?」
破ったら何かあるのか?
それとも、そもそも約束など交わしてないから何もないのか。
【謎の男X(たぶん文人)】
「そうだね、せっかくの実験だ。やるからには勝者と敗者を決めないと。そして、勝者には褒美を、敗者には罰を。小夜、君は勝ったら何が欲しい? 負けたら何を奪えば死ぬより辛いだろう」
あれー。小夜手錠されとる。
てっきり実験とは小夜も合意の上でのもので、彼女は望んで記憶を消したのかと思っていたのですが、この男による強制だったのでしょうか。
「なら、試してみよう。2人で」とかこいつが言っていたので、てっきり合意の上での実験なのかと。
強制しといて、まるで相手も望んでやってるみたいな言い方をするとは。
それと、今週ようやく気づいたのですが、この男の声って、意図的に誰の声か分からないようにしてるんでしょうね。
別に現時点で文人とか特定できていなきゃいけないわけではなさそう。
十中八九、文人でしょうけど。EDにもこの男は別表記になっていなかったので、既出の人物なんでしょうし。
となると男連中の中だと文人の声だろうな、と。普段の文人はこのシーンより声が高めですけど。
まあ隠しているといっても、そもそも普段の文人からしてあからさまに怪しいので、「意外な黒幕」とかを狙ってるわけではないでしょうけどね。
視聴者も察してることは計算に入れての演出でしょう。
ここまで書いておいて文人の声じゃなかったら恥ずかしすぎますが。
しかし、この部屋ってどこなんでしょう。この町のどこか?
天井から血液(?)が入ったガラス管がズラッとぶら下がっていますが、あれは何なんだ。
この男もどうも血液を飲んでいるみたいなので、正体は吸血鬼(翼手)かなあ。
無印に出てくる翼手は人の血液を食事にしているのに対して、古きものは人を丸ごと食べ、さらに翼手は普段は人間の姿をしていて、それが異形に変わるのに対し、古きものは最初から異形という違いがあるんですよね。
BLOOD-Cが過去のシリーズと無関係なアナザーだと完全に思っていた時は、敵の設定も一新したのだと単純に考えていましたが、もし、この作品の世界観が過去作と共有されているのなら、古きものとはまた別に翼手が存在している可能性があります。
その翼手が、謎の男や、もしかすると小夜や唯芳なのかもしれません。
「はずれかかってもいる」という犬の言葉。
小夜は何かを嵌められていて、それが記憶を改竄しているのでしょうか。
そして、唯芳は利害の一致で、不本意ながらも「謎の男の実験」に協力してる感じかな。
【懐かしいゆったり感】
日常シーンで尺の半分以上使われていた頃も、今となっては
【学校】
鎧武者に殺された巡査の遺体ももやはり片付けられたようです。
そして、とうとう学校に古きものが。
小夜の『日常』もいよいよ完全崩壊か。
しかし、今回の古きものは分類、というか表現が一番難しい。何型だこれは。
人型じゃないから知能は低い?
あいかわらず、規制が酷い。
どうやら、委員長と網埜優花は一般人だった様子。
結局クラスメートはみんな白か(時真は保留)。
OPとか今までの描写で怪しかったのはミスリードってことなんでしょうね。それとも自分が勝手に疑っていただけ?
6話で委員長と時真が睨み合ったのも、単に小夜を巡ってのことなのか。
紛らわしい奴らめ。
今回は感想書くのが楽とか言って、なんだかんだ視聴・感想合わせて2時間近くかかってしまった。
7話に2時間半くらいかかったので、あと……計算したくない。