輪るピングドラム 第6話 「Mでつながる私とあなた」
一気にミステリーっぽくなってきましたね。謎が謎を呼ぶ。
【モモカとリンゴ】
『ここに世界の運命を書く。ここに書かれた未来が真実になるとき、わたしの大切なものは永遠になるだろう』
リンゴが運命日記に書かれたことを病的なまでに忠実に実行しようとしているのは、こういう理由でしたか。
日記に書かれたことを真実にすれば、「『私』(モモカ?)の大切なもの」、すなわち、リンゴの家庭が幸せだった頃が戻ってくると思い込んでいたんですね。
とはいえ、この「モモカの大切なもの」がリンゴと同じであるとは限らないわけですが、リンゴは同じであると完全に決めつけています。
それ以前に、上記の一文を日記に書いたのがモモカであるとも限らないんですよね。
日記自体の文章は、まさに子供の書いたようなあどけなさを感じるものなのに、この一文は明らかに口調が違います。
小学生の時に亡くなった(たしか)モモカが書いたとは考えにくい。
しかしまあ、運命日記にしても、何年分も細かく書かれているという、子供の妄想にしては不自然なものではありますけどね。
まさか一日ごとに書かれているわけではないとは思いますが、それにしてもかなりの労力を要したでしょう。
モモカが異常な子供だったのか、それとも別の誰かが書いたものなのか。
このモモカという少女、両親や先生にかなりの影響を与えた、個性の強い子供だったようです。
モモカについて話す高校生の頃の先生には、今でもモモカに心酔しているような、どこか不気味な印象すら受けました。
この時、本編では初めて、先生が怪しい(この物語において重要な)キャラに思えてきました。やはり、OPの冷たい表情からしても、この先生には何かがあるのでしょうね。
あと、これはもしかして先生は時籠ゆりと交際しているわけではないのでしょうか。
モモカについて語ったのは高校生の時とはいえ、どうもその尋常ならざる口ぶりからして、社会人になった今でも引きずっているのではないかと。
デート(バードウォッチング)回の時からそういう印象は受けましたけどね。
しかし、実際には先生に恋愛感情を抱いていたわけでもない(?)のに、あそこまで自分の(モモカの)世界に入り込めるリンゴはすごいですね。
『モモカにならねば』という強迫観念のなせるわざでしょうか。
あとは、リンゴ母が「高倉」という名字に反応したのも気になります。
高倉家と何らかの関係があるようですが……。パッと思いつく展開としては、高倉夫妻がモモカを事故か何かで死なせてしまったとか?
【夏芽真砂子とプロジェクトM】
彼女のパチンコの能力は「記憶を消せる」、で良いようですね。
なぜ、カンバの元カノからカンバの記憶を奪っていくのか。
一体どんなメリットがあるというんでしょう。
彼女が謎の人物との電話で口にした「プロジェクトM」という言葉。
モモカの日記にも書かれていた言葉だと思うのですが、となると、運命日記は彼女(たち)の手で作られたものという可能性もありそうです。
あるいは、夏芽の電話の相手こそモモカその人ということもありうるか。
夏芽は黒いペンギンを持っていたので、モモカも高倉妹のように、帽子様的存在の力で生き返ったとか。
そそ場合、目的の為に十数年も死んだふりを続けていることになるますね。
「全ては計画通りに進行中」
「運命の起動は私たちの手の内にある」
さて、夏芽の協力者の正体とはいかに。
九法を突き落とした実行犯というのが、まず考えられますが。そうすると、九法が突き落とされる直前に目撃したという「彼」?(5話感想参照)
OPで唯一未登場のピンク髪かなあ。
短めですが、今から数週間分視聴して感想を書かねばならないので6話感想はここまで。