BLOOD-C 第5話 「めぐりあひて」
誰も彼もが怪しく見える。
※追記:
これまでずっと「小夜」を「沙夜」と誤表記していたことに気づいたので、この5話だけ修正しました。
【小夜】
前回戦った古きものの死体も、殺された作業員の死体も消えていました。
というよりも、戦った痕跡全てが消えていましたね。
これはやはり小夜1人の無理そうですし、後始末をしている人物がいると考えるべきか。
先週の感想では、 『死体に関しては既に沙夜は承知してるでしょうから、今後も説明されることはないかもなー』と書いたのですが、どうも今週の小夜を見るに、それらについてよく知らなそうにも見えますね。
むしろ、「なぜ死体が消えているのか」について、考えたことがなさそうな表情に見えました。
これは、「考えないようにさせられている」から?
もしかしたら、この死体の件も伏線という可能性はあるかもしれません。
最も怪しいのは、その場に現れた文人ですが。
文人のコーヒーを飲むと「安心して幸せな気分に」と小夜が言っていたときの、文人の表情がどうも気になる。
コメントで頂いた「何か盛っているのではないか」というのを思い出しました。
「小夜が安心して幸せな気分になれるもの」をコーヒーにも入れている……?
しかし、今週は何よりも、古書を見て「何か違う」と呟いていたところが一番印象的ですね。
一体何が違うというのか。本の絵はチラッとか映らなかったので、今のところ全く想像がつきません。
それこそが話の核心でしょうか。
【古きもの】
とうとう人型の古きものが出てきましたね。首から上は全く違いましたが。
気になることをいくつか言っていました。
1,小夜の名前を呼んだこと。
一体どこで彼女の名前を知ったのでしょう。古きものの間では既に共有されている情報なのか。
前回の鳥型は「シュジキメン」と小夜を呼びましたが。
2,「約定を守らぬ咎め」
この『咎め』とはなんのことでしょうか。
人を襲うこと?
しかし後に出てきた先生の話では、古きものは最初から人を襲っていたはず。
となると、彼らは「約定」に従い一度は人を襲うことを止めたが、約定が守られないために、その「咎め」として人を再び襲いだした、とか?
この「約定」は、人間と古きものとの間で結ばれたことも判明しましたね。
人間側が出した条件はおそらく人を襲わないことでしょうが、その代償として何を古きものに支払うことを約束したのか。
やはり3話感想でも書いた「生け贄」が一番に思い浮かびます。
しかし、倒され方がグロかった。
小夜も血塗れの手の方を怯えた人に差し出さなくとも。この辺の配慮とかに欠けてますね、彼女は。
まあ、この襲われた女性ももっと遠くに逃げろよと思いましたが。足がすくんでたのかな。
古きものと言えば、文人(多分。これもいい加減はっきりさせたい)の語りで出てきた映像は、これまで小夜が戦った古きものを表していたのかな。
地蔵や花や踏み切りが見えたので「おや?」と思ったのですが、はっきり見えた訳ではないのであまり自信はないです。
【網埜優花】
雨が降っただけで自習になるのか。体育館とかないのかな。
心ここにあらずの小夜を心配する優花。
悩んでいることがあったら隠さず話して。そのためにいるんだから。
「そのためにいる」?
普通に捉えれば、「友人とはそういう時のためにいる」という意味でしょうけども。
あるいは、「網埜優花」という存在は、小夜をフォローするためだけに……。
というのはさすがに深読みしすぎか。
【学校の怪談】
先生の話は明らかに古きもののことですね。
とすると、この人はやはり古きものについて知りながら、それを求めてこの町に来たのでしょうか。
人間を食うことを止めない古きものに対して、人間達はある決意を、とその先こそを聞きたいのに案の定倒れる小夜。
この「決意」こそが約定の内容だろうに。
それと、やはり気になるのは、なぜこの町に古きものが出るのかということ。
この町に何か理由があるんでしょうか。
それはともかくとして。
先生の話に反応する小夜を見て、時真は眉をしかめていましたね。
やはり彼は小夜や古きものについて何かを知っていそうです。
実はただ小夜に好意を持っているだけの普通の男で、今回小夜を見たのも彼女が怖がってるんじゃないかと心配して、みたいなミスリードかもしれませんが。
【求衛ねね のの】
初めてこの双子の意見が分かれたので新鮮でした。
ノノが先生の話を聞くのを嫌がった方で、ネネが神社にやって来た方。
この2人も性格は違うんですね。
と、ネネが不吉なことを言い出した瞬間、地面の中から古きものが。これは何型と言えばいいのか。
まだ明るいうちから現れるとは。てっきり夜しか出ないものだと。
とうとうクラスメイトが古きものを見てしまいましたね。
こうなるとおそらく、小夜が戦う姿も見てしまうのでしょう。
予告でネネかノノが、冷たい表情で何かを話しているシーンが描かれました。
その相手が小夜だとすると、彼女が普通でないことを知って態度が変わるというお約束の展開か。
【予告】
予告の絵と声が全く合ってねえ、と油断していたら最後怖っ。
こういう趣向かー。
一見何でもないような場面の中に不気味さを徐々に出していく、という演出が結構多いですね。
おそらく「小夜の日常が壊れていく」という作品の内容に掛けているのでしょう。
まだ明るいうちから、古きものにとって敵の本拠地である神社に現れたことに驚いていましたが(まあ逆になんで今まではそうしなかったんだ、という疑問が浮かびますが)、予告でもはやそれどころでない事態に。
町の人々が次々と襲われていましたねー。
これは一気に崩壊が進んできました。まさかこんなにも加速するとは思っていませんでした。
これはつまり、今まで古きもの達は「遠慮していた」ということなんでしょうか。
これまでは細々と人間を狩ることで我慢していたが、いつまで経っても人間が「約定」を守らないので、堪忍袋の緒が切れて暴れ出したということなのかなあ。
そうなると一気に全面戦争の様相を呈してくるわけですが、しかし6話にしてそこまで来ると、残り6話はどうすんだという疑問も。
いよいよ小夜の「戦いという日常の形」も「学校での日常の形」も壊れてきました。
予告も含めて話が一気に展開した5話でしたね。