フラクタル 第9話 「追いつめられて」
クレイン達はシェルターに逃げ込んで無事でした。
おお! フリュネ(包帯)も助かったのか!
と思ったら普通にネッサでしたね、はい。
バルーンがまた崩壊したようですね。
もうフラクタルには時間がない。
バロー卿生きてたんかい。
鍵の製法を見つけたのはバロー卿なのか。
フリュネは№152589。
「数多の少女の愛と命を吸って在り続ける。世界は何と醜く残酷で、脆い物なのでしょう」
「恨み言か! それとも神になったつもりかね!? №141923」
ええ~、祭祀長もデザイナーベイビーだったのか。
うーん、この人は普通にトップだと思ってたからこれはちょっと個人的にガッカリ。
こういう敵役は珍しくて良いな、と思っていただけに。
まあ、とはいえ、操られているとかでもなく自分の意志で行動しているからいいかな。
前話のバロー卿の女性蔑視な発言から、「あれ? 祭祀長も女性だけどな」と思っていましたが、なるほど、祭祀長のことも見下していた訳ですね。
しかし、№からすると、「フリュネ」はこれまでに少なくとも15万人以上は造られてるのか。
想像以上に多かった、というか祭祀長の頃から「鍵」達が造られていたとは思いませんでした。
「我々の神は『あの方』ただ一人のみ」
『あの方』。これが僧院のトップか。
人間なのか、それとも人工知能とかシステムそのものというパターンか。
「ならばどうなさるおつもりかね。気高く誇り高い祭祀長殿は」
ふむ。デザイナーベイビーとは言っても単なる傀儡ではなく、方針を決定するなどの権限は祭祀長が持っているようですね。
グラニッツの村にバロー率いる僧兵達が攻め込んだ時、バローは「この村が見逃されていたのはひとえに祭祀長の慈悲」と言っていましたし。
バロー卿よりも祭祀長の方がやはり立場としては上のようです。これは『あの方』の意志なのでしょうか。
「フラクタル。その目的は内包する全ての人々の欲望を、願いを叶えること」
フラクタルそのものを否定するロスミレが存在する時点でそれは不可能な目的ですけどね。
と、ロスミレは「内包」はされていないということでしょうか。
いや、ロスミレも内包されているという考えだったからこそ、彼らが見逃されてきたのか。
しかし、彼らを「排除」する方針に転換したと、そういうことかな。
「もはや慈悲は尽きました。世界は彼らの死を望んでいます。フラクタルの御許において、彼らに永遠なる魂の平穏を」
さて、いよいよ僧院も本気に。
世界中にロスミレを完全排除する宣言を。
「祭祀長勅令、300年ぶりに発動される、僧院の伝家の宝刀」
ふむ、「伝家の宝刀」とやらは一体どういうものなのか。
フリュネとネッサのこと。
「ネッサはかつて存在した私と同じ顔をした最初の少女」
「私たちが神と呼んでいる少女に宿っていた人格。『心』です」
つまり、フリュネシリーズのオリジナルの人格を移したドッペルか。
僧院に「神」と呼ばれている? ということは祭祀長の言う「あの方」はネッサなんでしょうか。
もし、あの方=ネッサだとすると、№141923を祭祀長に任命したのは誰なんでしょう。
先代の祭祀長か、それとも出てきていないだけで上層部はまだ他にもいるのか。
「私は『身体』。その『心』の為に用意された肉の器」
「その2つ。分かたれた肉体と記憶が一つになることで鍵が生まれると言われています」
なるほどなるほど。そういうことだったのか。
フリュネの肉体にネッサの意識を移し、そして、それが世界の鍵となると。
だから、ネッサもフリュネもどちらも世界の鍵だったんですね。
「そしてその鍵こそが、長年のエントロピーの蓄積で崩壊しかかっているフラクタルの再起動を可能にするもの」
さて、フリュネの肉体にネッサの人格を移したことで、一体何が起こるのか。
ネッサがフラクタルを造った天才科学者で、彼女の知識が必要とかなら、肉体は別にいらないしなあ。
超能力とかしか思いつきません。
ああ、この滞在してる街が「南のオビシリアン」だったんですね。
ロスミレの一派ではなく、グラニッツと取引してただけの街だったのか。
グラニッツの村が。
ロスミレの運動者がいなくなったことで見逃されていた村が襲撃されたということでしょうか。
ロスミレの各一派の会談。
50年ぶりの大大事(?) こんな結論で残念。
ディアスが異議を。
「どうして今退く必要があるのです?」
ん、「こんな結論」というのは退くことなのか。
しかし退くと言ってもどこへ? 降伏するということなのでしょうか。
グラニッツが「鍵」を握っていることがロスミレに発覚。
強硬派で主戦論者のディアスが大きく煽りますね。いや、ロスミレの立場なら正論だと思いますが。
とはいえ、何を具体的にどうするつもりなのか。
間違いなくフリュネとネッサをどうこうするつもりなんでしょうけど。
「決戦だ。ロストミレニアムの全士族は持てる全ての戦力を投入して僧院に総攻撃を仕掛ける」
ふむ。ロスミレ全一派が大同団結して総力戦を。
フリュネとネッサの扱いはどうなったのかな。
クレインはまだロスミレやフラクタル体制についての結論を出していませんね。
僧院への敵愾心とグラニッツ一家への親しみ、フリュネとネッサを守りたいという気持ちは持っているでしょうが、かといってロスミレの思想に完全に共感したわけではないでしょう。
そろそろ選択を迫られていますね。クレインはどんな結論を下すのか。
僧院と戦う。
その後の世界がどうなるかのヴィジョンはなくとも、僧院のやり方はおかしいと思う。
だからこのフラクタルシステムを破壊することには同意したようです。
戦った方が良いのかな、という疑問ですから、はっきりと戦うと決めたわけではないですが。
とはいえ、ロスミレの武力による体制転覆を肯定したということは、それはつまりテロの肯定ではあります。
これは重大な選択であると言えますね。
しかし、スンダはこの村に残れと。
この村でフリュネやネッサを命がけで守れと言いました。
それが良いと自分も思います。
スンダは良いキャラしています。
ロスミレ、というよりもディアスはフリュネとネッサを僧院へのカードとして利用しようとはしなかったのか。
まあ、考えてみたら、カードとして交渉すると言っても限界がありますし、僧院に奪われる危険もありますしね。
グラニッツ一家で写真撮影。
ネッサはカメラには写りませんが・・・。しかし、そこにネッサがいることは皆が知っています。
あの女の子ってタカミーの娘だったのか!
グラニッツ一家、ダナン発進。
台詞の無い日常シーン。
不吉を感じてしまう・・・。
「これからも、みんなと一緒にいられますように」
・・・・・・。
「ずーーーーーーーーっっっと一緒が嬉しい」
そうですね。そう思います。本当に。
フリュネ・・・? どこに行くんですか・・・?
イくの漢字が違ったりしませんよね?
モーラン祭祀長。モーランという名前なのか。
ほ、ひとまず死ぬ気ではなかったようでそこは安心しました。
祭祀長やバロー卿を説得できるとすればフリュネだけ。
う~ん、厳しいと思います。
フリュネの前に現れたのは僧院の船?
彼女の位置を掴んでいたのなら、なぜネッサを奪いには来ないのでしょうか。
「ネッサはフリュネが好きよ。最初はちょっと怖かったけど、今は一杯一杯好きだから、いないのはイヤ」
最初にフリュネを嫌っていたのは、フリュネのネッサへの負の感情を感じ取っていたからなんでしょうね。
いずれは、自分の肉体を乗っ取るかもしれない人格データ。
複雑な想いを抱かずにはいられないでしょう。
しかし、フリュネもネッサを本当に大事に思うようになり、ネッサもフリュネを好きになった。
そしてクラインも。
フリュネを追ってクライン、ネッサも僧院へ。
いよいよ最終局面ですね。