魔法少女まどか☆マギカ 第9話 「そんなの、あたしが許さない」
やはり、さやかさんが魔女に。
魂(ソウルジェム)が側にない時の肉体の扱いはどうなるんでしょうか。
死んでる、ということは肉体は活動停止してる?
ということは早く助けないと(もう助けられない可能性が高そうですが・・・)肉体がまず腐ってしまいますよね。
「グリーフシードに変化した後、魔女を産んで『消滅』した」・・・だと・・・?
・・・またまた自分の甘い予想があっさりと越えられました。
「あれはもう、以前のさやかとは違う。殺すしかない」どころか、「もう死んでる。魔女はさやかとは別のもの」だとは・・・。
「その祈りに見合うだけの呪いを背負い込んだだけのこと」
「あの子は誰かを救った分だけ、これからは誰かを祟りながら生きていく」
前回の感想でも似たようなこと書きましたが、「誰かを助けたい」と祈ったことと、呪いを背負い込んだこととは関係ないのでは。
さやかが呪いを背負ったのは、無駄に魔法を使ったり、グリーフシードの使用を拒絶したり、(おそらく)人間を魔法で殺傷したりしたからであって、「誰かを助けたいと祈った」こととは直接的な繋がりは無いですよね。
それとこれとは別の問題かと。
やはりもう、さやかの肉体は「死体」なんですね。
「もちろん違うわ。あなたもね」
重い言葉だ・・・。
キュゥべえ、どの面下げて着たというのか。
結局、許可を得ずに入ってるし。
宇宙の寿命・・・?
エントロピー
熱力学の法則に縛られないエネルギー。それが魔法少女の魔力
僕たちの文明は知的生命体の感情をエネルギーに転換するテクノロジー
っておいおいおいおい。地球外生命体かよ!!
第二次成長期の少女の希望と絶望の相転移
燃え尽きてグリーフシードへと変わる瞬間に膨大なエネルギーを発生させる。
それを回収するのがインキュベーターの役割。
・・・キュゥべえ。死ね。
「この宇宙にどれだけの文明がひしめき合い。一瞬ごとにどれほどのエネルギーを消耗しているのか分かるかい?」
具体的な説明も無しにこんな理屈で納得しろいうのか、この物の怪は。あとどれくらいエネルギーがあり、どのくらいの期間保つのだとか、他の文明がどのようにエネルギーを使用しているのかとか言うべき事はたくさんあるでしょう。
そもそもなぜ、地球外生命体の浪費の為に地球人が犠牲にならにゃいかんのか。
というか、何で政府を通さないの?
「認識の相違から生じた判断ミスを後悔する時云々」
意図的に不都合な事実を隠しておいて騙すということを理解できないも糞もないでしょう。
以下はもう台詞を写す気にもならないです。
しかし、これはまた何とも嫌らしい設定を持ってきたなあ。
希望から絶望への相違点がエネルギーを生み出す。あー嫌らしい。
「ゲスな悪党」を作らずに、主人公達を絶望させる悪役を作り出せる、上手くて嫌らしい設定です。
さやかの死体の鮮度を保つ杏子(と書くんですね)。
む、まだソウルジェムを取り戻せる可能性はあるのか。
ま、結局は取り戻せないんだろうけどなー。
この言葉自体、杏子に希望を与えて絶望させる為のキュゥべえの方便かもしれないですし。
登校中のまどか(あ、仁美生きてたんだ)に声をかける杏子さん。
そういえば杏子さんは学校行ってないんですね。
さやかへは「ちょっと面貸せよ」だったのが「ちょっと面貸してくれる?」とややマイルドに。
友達が呼びかければ人間だった頃の記憶を・・・。
うーむ。
お約束の王道パターンへのアンチテーゼとしてイヤ~な結末が待ってそうなところがこのアニメ。
「そういうもんじゃん? 最後に愛と勇気が勝つストーリーってのは」
うわ~お、イヤ~な言い方。
愛にも勇気にも勝たせない気満々ですね、スタッフは。
ワルプルギスの夜
超弩級の大物魔女。こいつも元は魔法少女だったのか、それとも使い魔かグリーフシードだったのか。
「命を危険に晒すってのはそうするより仕方ない奴がやることさ」
「そうじゃない奴が首を突っ込むのはただのお遊びだ。おふざけだ」
これにはちょっと同意できないかなあ。
別に何不自由ない人が、世の中の為に命を危険に晒すというのはあって良いと思いますし、尊敬しますけどね。
お遊びでも良いじゃないかと思います。それが世のためになるなら。
ま、もちろん自分が偉そうに言えることではないですけどねー。
今更ですけど、何か杏子さんすごい優しくなってますね。
最初の好戦的なキャラは何だったのか、いまいちよく分からないです。
クラシックコンサートの会場。
杏子さん死んじゃった。さやかも。多分。
しかし魔女になる前にソウルジェムが壊れたので、これでは大きなエネルギーが得られないのでは。
「まさか! そんなのあるわけないじゃないか」
ああ、だと思ってたよ。
なるほどね。杏子が魔女になることで得られるエネルギーよりも、まどかを契約させることを選んだと。
同意を重視と言う割には、色々と小細工をやっていますが、それならもっと効率の良いやり方があるでしょうに。
どこまでは干渉してもいいとかいう規則でもあるのかね。
さて、騙すという行為が理解できないと言った舌の根も乾かないうちにこの様。
まどかに語ったことも、どこまでが本当なのやら。
しかし、キュゥべえは「カギ爪の男」並に腹の立つ悪役です。
とはいえ、爽快な良い悪役だった「カギ爪」と違いキュゥべえは本当に憎たらしいですから、悪役としても好きになれないですけど。
やはりカタルシスの有無だろうなーこれは。この作品の場合、今から全くカタルシスが期待できないですからね。
相手がキュゥべえという個体だけでなく、宇宙全域(キュゥべえの言葉を信じるなら)ですから、キュゥべえを倒したところでカタルシスは無いですからね。
この手の「人類の上位種が人類をいいように扱い、結局最後までそれは変わらない」という話は趣味じゃないんですよねえ。
映画だと「フォーガットン」とか、「運命のボタン」とか。
キュゥべえは嫌な奴ではあっても、人類の命や秩序を守る為に行動してると思っていたので、目論見が明らかになった今話で、好感度が一気に下がりました(元々低かったですが)。
とりあえず、この「魔法少女システム」に関わってる地球外生命体だけが一掃されるということは期待できないでしょうから、もう魔法少女になったまどかが宇宙ごと全てを消滅させるエンドで良い気がしてきた。
しかし、魔法少女が魔女になるというのは分かりましたが、使い魔やソウルジェムから変化したもの以外のグリーフシードから魔女が生まれるのは一体どういうことなんだ。
一億歩譲って魔法少女が魔女になるのは良いとしても、何でそれ以外の経路で魔女が生まれるようになってるんだよ。
ただのシステムのミス? それともこれにも何かインキュベーター達の利益になる理由がある?
あと、魔法少女がグリーフシードになる時に発生するというエネルギーはどうやって入手しているんでしょうか。
自動的にインキュベーターに吸収されるようになってるのか、描写されてないだけか。
穢れを吸ったグリーフシードを食べたのはエネルギーを得る為じゃないかと思ったんですけどね。
この魔法少女システム。魔法少女が効率的に魔法を使い、グリーフシードに定期的に穢れを移し、絶望も(おそらくソウルジェムに穢れを蓄積するんでしょうね)しなければ、魔女に変わることも無く、インキュベーター達が望む大きなエネルギーが得られないのでは?
いつか魔法少女が疲弊しきって、魔女になる時もあるだろう、という気の長いシステムなんでしょうか。
でも、マミさんや杏子のように、魔女になる前に死んでしまう者もいるでしょうから、これでは効率が悪すぎますよね。
この「グリーフシードに穢れを移す」という仕組みにも何か裏があって、一定の期間内に魔法少女は確実に魔女になるようになっているのかなあ。
今気づきましたが、インキュベーターらがこの魔法少女システムを地球に持ち込まなければ魔女も生まれなかったんですね。
「『魔女を倒す』という自分たちが魔法少女へ契約を求める時に示す偽の理由が出来て丁度良い」とでも連中は考えていそうですが。
そして今さらながら9話にして未だ変身しない主人公。
あと3話だったかな。
あ、そういえば、さやかが死んでしまった(たぶん)ので、上条さんの出番はもう無いのでしょうか。