第866話 NATURAL BORN DESTROYER
リンリンの友達の巨人の少女も、ハイルディンの傭兵仲間だったりするのかな。
週刊少年ジャンプ25号(2017年)感想はこちら
第865話『ねぇマザー』感想
※以下、ネタバレ注意
>羊の家
なるほどなあ。
ビッグマムはトットランドでマザー・カルメルの理想を実現して、自分がマザー・カルメルになろうとしていたわけか。
だが、リンリンの平等の姿勢は所詮は借り物で、迫害されたり、居場所のない人々を心から救おうという動機によるものではなかったから、平気で他国から略奪し、人と違う容姿を持ったプリンに心無い言葉を吐ける、と。
まあ、もっとも、羊の家のような小さな施設ではなく、国という規模で多種多様な人種が平等かつ平和に住めるようにするには、ビッグマムのような強権と画一化が不可欠だっただろうから、必ずしも彼女のやり方が間違っているとは決めつけることはできないとは思う。
新世界という過酷な環境で、トットランドの住民たちの多くは迫害されることもなく、平和と豊かさを享受しているのだし。
ビッグマムでは羊の家は作れない。逆に、マザー・カルメルのやり方ではトットランドは維持できない。
どちらが正しいとか、どちらが優れてるとか、そういう類の問題ではないのだろう。
>マザー・カルメル
まさかこんなに普通体型(しかも若い頃は美人)で上品な人だとは思わなかった……。
写真のイメージと喫煙者ということから、てっきりミス・バッキンのような小さい老婆で、口調もああいうアバズレな感じだと思い込んでいたなあ。
「おやおやリンリン、また殺っちまったのかい? しょうのない子だねぇアンタは」
みたいな。
この流れだと、やはりというか食いわずらいで暴走してるリンリンがマザー・カルメルを殺してしまったのかな。
彼女がエルバフ以外の巨人族にも嫌われているのは、全巨人族から尊敬されている“滝ひげのヨルル”と“山ひげのヤルル”を殺してしまったことが理由だとは思うけど、そこにはマザーカルメルを殺したことも含まれているかもしれない。
カルメルが救ったのはエルバフ出身の巨兵海賊団で、羊の家を構えているのもエルバフとはいえ、彼女が巨人族と人間の交友の架け橋になっているのなら、全ての巨人族が人間と交流するようになったのもカルメルのお陰という可能性はある。
巨人族が海軍本部の将官にまで取り立てられるようになったのも、100年前くらいからだろうか。
>その他
・羊の家の子供達は既出のキャラかな、としばらく考えてみたけど誰も思いつかなかった。
・彼らが後のシャーロット兄弟の父親たち、というわけでも無さそうだなあ。
・おそらく、43人の夫はそれぞれ違う世代だろうし。
・「リンリンに殺されるー!」という追いかけっこが遊びの域を超えていて笑ってしまった。
・それでも親しく付き合ってくれる巨人族の少女はすごくイイ子だなあ。というか巨人族の余裕か。