シャーロット・プリンは自身を「三つ目の醜い化け物」と認識している。
つまり、彼女は意識的に醜い人格であろうとしているわけだ。
となれば、、シャーロット・プリンが見せている悪女の「本性」は、本物のプリンの性格ではなく、「醜い化け物という役」を演じているに過ぎない、ということになるだろう。
それは、彼女の話し方によく表れている。
プリンは「本性」を現したときにも、「女言葉・てよだわ言葉」を使っている。
一方で、彼女の心の声や、サンジから「美しい瞳だ」と言われたときに思わず漏らしたときの口調は、普段使っているような女言葉ではなく、男言葉だった。
このことからも明らかなように、女言葉を使っているときのプリンは「作られた人格」を演じているだけなのである。
本来の彼女の喋り方は、ペローナのような口調なのだろう。
実の母であるビッグマムと話しているときですら自分を偽り、「男を騙す悪女」という与えられた役割を演じている。
プリンが被るその仮面を壊すことができるのはきっと、サンジだけに違いない。