プリンちゃんを信じ続けてきた甲斐があったというもの。
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>シャーロット・プリン
いやあ、やはり最後まで信じ抜くというのは大事ですね。
だから言うてたやん。ウチは最初からちゃぁんと分かってたんやで。プリンちゃんは根は良い子なんやって。
↓の希望は一応叶ったと言って良さそうだ。
ハンセイ(岩代俊明 待望論)@neoamakusaプリンが第三の目を前髪で隠しているのは、やっぱりコンプレックスがあるということなのかな。三つ目を見られたときにサンジにどう思われるか怖がるプリンちゃんと、それを全く気にしないどころか、むしろ褒めまくるサンジという王道ラブコメ展開を希望する。#onepiece #wj26
2016/05/30 22:12:19
プリンがローラのことを大好きだったという言葉は真実なのだろう。
この時点でビッグマム海賊団側は麦わらの一味とローラとの関係を把握していないのだから、一味を騙すうえでローラの話題を持ち出す意味はない。
会話の中で思わず話してしまったプリンの本当の感情の一端だったというわけだ。
プリンの回想から考えて、ローラを慕っていた一番の理由は、彼女がプリンの三つ目を受け入れてくれたからだろうと想像できる。
ローラとの思い出と共に、自身を「お人形」と評するビッグマムの言葉を思い出していたのも、母親の支配から逃れて自らの意志で生きる姉に憧れがあったからに違いない。
家族から笑われないよう凶悪な性格の女性に育ち、母親に気に入られようと演技力を磨き続ける。
「自分は醜い化け物なんだ」と自虐的に思い込むことで、そんな生活を受け入れてきたのだろう。
ホーミーズを食らうビッグマムに対して憂鬱な表情を見せていたのも、彼女が本来持っていた優しい一面が垣間見えたのだと考えて良さそうだ。
正直、ここ最近は完全にプリンちゃんはナミ辺りにぶっ飛ばされて終わると思っていたのだけれど、「単なる悪女で終わるキャラに、ロジャーのように『万物の声を聞く』潜在能力を持つなんて設定を付けるか?」という疑問はあったんだよね。
単なる中ボスの悪役にはならなかったか。尾田先生にまんまと踊らされてるなあ。
>ホールケーキアイランド編の結末
こうなると、サンジとプリンが本当に結婚(婚約)してホールケーキアイランド編が終わる可能性がまた出てきたのではなかろうか。
何度も書いているように、私はビッグマムとは和解すると予想しているのだが、プリンの黒が確定したせいで、そうなった場合の彼女の扱いが全く想像できないでいた。
だが、彼女がサンジと結ばれる展開になるのなら、最終的な絵は見えてくる。
ビッグマムにしてもマザー・カルメルという存在によって、プリンのように単なる悪役で終わらない布石は打たれているし、彼女の生い立ちをきっかけにルフィと手打ちする可能性は極めて高い。
ホールケーキアイランド編の序盤で書いたこちらの記事。
【ONE PIECE】サンジの結婚話はどうなっていくのか
内容自体は我ながら目も当てられない程に的外れなのだが、真逆と言っていいほど予想を裏切る展開になったとはいえ、
「サンジは『ヴィンスモーク家の人間として』シャーロット・プリンと結婚式を挙げ、自身はジェルマ66に加わらず、今まで通り麦わらの一味として行動し、妻プリンはその帰りを待つ」
という結末は実現されるかもしれない。
このままヴィンスモーク家がお咎めなしで終わるとは考えにくいが、彼らを痛めつけてしまうと報復のリスクを抱えることになり、麦わらの一味は身内を守るためにイーストブルーへ引き返すことになる。
ゆえに、ジェルマ66はビッグマムの傘下となり、(ルフィと手打ちした)彼女の監視を受けることで報復を防ぐという落としどころが最も妥当と言える。
そもそも、今回の騒動は、ビッグマムがヴィンスモーク家を排除してジェルマを直接支配するという欲さえ捨てれば丸く収まる話なのだ。
となると、ヴィンスモーク家がビッグマムを畏怖するようになり、ビッグマムが反乱の心配をしなくて済むのなら、事態は万事解決する。
ビッグマムはジェルマ66の科学力と軍事力を手に入れ、ヴィンスモーク家はビッグマムの後ろ盾を得る。
そして、サンジは麦わらの一味の船に戻り、プリンはトットランドで夫の帰りを待つ。
マザー・カルメル。
彼女の存在がこの大団円を迎えるための鍵になってくれるのではないかと期待したい。
……まあ、ベッジに暗殺の野望を捨てさせるとか、ロード・ポーネグリフの写しをビッグマムに認めさせるとか、色々と課題は山積みなのだけれど。
>差別するシャーロット家
世界中の全種族、この世の全てが差別なく暮らせる国を掲げながら、少数派の中でも更に数の少ない人種は差別されるという、何とも皮肉の効いた構図。
さすがに単なる住民がビッグマムの娘に暴行できるとは思えないから、この丸顔の少年も兄弟なのだろう。
プリンと年が近いようだし、まだ一人も登場していない20男から40男のうちの誰かかな。
その直前に描かれている二人の中年女性もシャーロット家の一員と考えられる。
左側の女性の肩についている装飾が、3男ダイフクとそっくりなのだ。
年齢的にもおそらくはダイフクと同じ父を持つ姉か妹で間違いない。
長女のコンポートは既に描かれているので、次女か三女あたりだろうか。
>カタクリの予知
プリンが泣き崩れる姿の予知を見る限り、どうやらカタクリが見える未来はせいぜい5~10秒後くらいのものらしい。
それも常に未来の映像が見えているわけではなく、断片的な映像が「見えるときもある」程度だと考えられる。
しかし、この性能でも少なくとも「ビッグマムの奇声で皆が苦しむ」未来は予知されてしまうだろうし、このままではマザー・カルメルの写真の破壊も阻止されるだろう。
ベッジが何か手を用意しているのだとは思いたいが、さて。
>頭脳派
ルフィはそれほど深く考えていたわけではないだろうとはいえ、分身というのは良い作戦だなあ。
これによってシャーロット兄弟の対応も混乱させられるし、写真立てまで辿り着きやすくなった。
とはいえ、ウェディングケーキの中からの登場は予知できても止めようがないが、「ビッグマムの狂乱状態」を予知されれば、その時点でルフィ達の狙いがマザー・カルメルの写真だということもカタクリには発覚してしまうから、分身だけではカタクリ対策には十分ではない。
ここからどうカタクリを突破するかが問題になってくるだろう。
861話でジンベエが一人で作戦の準備をすると言っているのを見て、「ルフィ達にそれほど準備が必要なことがあるのか?」と少し疑問に思ったのだが、このための準備だったんだな。
鏡で移動しながらトットランド中から動物達をかき集め、ブリュレを脅してルフィの姿を動物達に投影させることが、ジンベエのやった主な作業なんだろう。