悪魔の実の起源とも関わってきそう。
【バッカニア族は船大工の種族】
先日、「第一世界を滅ぼした古代兵器プルトンは特殊な船大工の一族であるバッカニア族が作ったものではないか?」という記事を書いた。
この説を考えているときにふと思い至った。
クラバウターマンとは、バッカニア族が生み出すものではないか? と。
詳しく説明していこう。
【クラバウターマンは人工物】
サムネにしている通り、クラバウターマンは船に宿る精霊のような存在であり、作中でも実際にゴーイング・メリー号の化身としてルフィ達を助けた。
このクラバウターマン、読者の間では作品設定から浮いている謎の現象として扱われてきたのだが、FILM REDの副音声で尾田先生は「不思議な現象は、悪魔の実だけと決めている」と明言していた。
つまり、悪魔の実が由来ではないクラバウターマンは、作中の設定できちんと説明がつく存在なのである。
【バッカニア族の特性】
Dr.ベガパンクによると、バッカニア族には固有の種族的な強さがある。
それは身体の強さではなく、そして、人格が全て消失した上に、完全停止スイッチが押されて機能停止しているはずのくまがボニーを助けに駆け付けたことに関係するもの。
機能上、本来なら動かないはずの意志持たぬ「モノ」が動き出す。
賢明ならワンピ読者ならば、何かを思い出すはずだ。
現在のくまもまた、クラバウターマンによって動かされているのではないだろうか。
即ち、バッカニア族の持つ「特性」とは、物に対して「意思」を付与することと、その「意思」による自律操作を可能にすることなのである。
【自律操作型の船】
そう考えると、古代兵器プルトンは、意思を持って作動する兵器なのかもしれない。
第一世界の滅亡は、プルトンに付与されたクラバウターマンの暴走によって引き起こされた可能性がある。
ゴーイング・メリー号の例を見ると、どうやら「クラバウターマン」は乗り手の意思の積み重ねによって強く発現するようだから、現在の「バーソロミュー・くま」もいずれは意志疎通が可能なくらいの自我が目座得るかもしれない。
これは以前の記事でも書いたことだが、鉄の巨兵であるエメトもまた、クラバウターマンの一種だと私は考えている。
彼の製造にも、バッカニア族が関わっていたのだろう。
【執事メリー】
ゴーイング・メリー号にクラバウターマンが付与されたということは、その設計図を書いた製造者であるメリー(執事)は、バッカニア族の血を引いているのだろう。
↑の記事で私はクラバウターマンは古代の科学技術の遺物で生み出されており(もっともバッカニア族といった亜人種は、第一世界の文明による血統因子の操作で人為的に生み出された一種の生体兵器ではあるだろうが)、メリーはDの一族だと予想していたのだが、彼がバッカニア族の末裔ということなら、Dの一族とは限らないかもしれない。
ただ、メリー(執事)に角があることから、彼にはバッカニア族だけでなく、古代巨人族の血も受け継がれているようだ。
壁画を見る限り、ジョイボーイの協力者には古代巨人族もいたようなので、メリーがDの一族である可能性は十分考えられる。
何にせよ、今後描かれる世界の真実の開示の際に、メリーの存在は大きく関わってきそうである(本人が直接ではないにしろ)。