ネオ天草ブログ

ONE PIECEや胎界主の感想を主に書いています。

【超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか】<4K ULTRA HD ver.> 感想

 完全に昔のアニメだと舐めてたんだけど、まーおもろかったね。

 初代ガンダムもだけど、やっぱり凄いわシリーズ化されてるアニメの元祖って。

超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか : 作品情報 - 映画.com

 正直に言おう。
 序盤は内心で嘲笑してた。

 キャラデザは古すぎるし、男女論関係の台詞はこの私ですら引いてしまうくらいに差別的だし、主人公はヒロインを喜ばせる為だけに勝手に戦闘機を飛ばすようなイカレた奴だし、敵の巨人宇宙人のリアクションは面白すぎるし。

 Twitterでネタにしようとしか思ってなかったのだが、地球に降り立って第二ヒロインの大尉との話が描かれだしてから、一気に情勢が変わった。

愛・おぼえていますか - SIDEWALK TALK

 可愛い……。

 信じられないかもしれないが、こののぺっとした顔のヒロインがどんどん可愛く見えてくるのである。

 ここらで私は「あれ……?」となった。
 マクロスが三角関係のアニメだというのは、マクロスF関係で知っていた。
 そして今作において、第二ヒロインがこの大尉(劇中では分からなかったのだが、早瀬というらしい)だというのも序盤で何となく察しがついた。

 とはいえ、ミン・メイがあまりにも強すぎる。
 当然のことながら、この大尉さんは負けヒロインとしてサラっと振って、終盤はまたミン・メイとのラブストーリーが描かれるのだと頭から確信していたのだが……。

 え……? この大尉、かわいくない?
 え、というか、勝っちゃうんじゃない……?

 いやー、まさかだったなー。
 ミン・メイの名前には何となく聞き覚えがあったし、彼女がクライマックスで「覚えていーますーかー」と歌うのも知ってたから、完全に彼女が勝利ヒロインだと思い込んでいたわけですよ。

 まさか、こんなことになるとは。

 そして、「何でミン・メイじゃないんだよ!!」とは言えないくらいに、早瀬大尉がちゃんと魅力的に描かれているのもね。すごいね。
 地球に降り立ってからというもの、ガンダムのミライさんみたいな地味顔なのに、すんごい良い女に見えてくるんですよ。
 まあ、ミライさんは私は最後まで全然良い女とは思えなかったけど。

 それはともかく、だからこそ、歌詞カードを持ってきた場面のやきもき感といったら、もう、ね。
 「居住スペースっぽいけど鍵とかないの?」という疑問を吹き飛ばすくらい、はらはらしちゃいましたよ。

 これがまた、ミン・メイが死んだと思ったからこそ、その死を乗り越えて別の女と結ばれたわけで、誰も悪くないし、ミン・メイが可哀想なのがねえ。

 いわゆる昔のトレンディ・ドラマとかの影響を受けての内容なんだろうけど、結局のところラブコメの中でこういうシチュエーションが一番面白いんだろう。

 いやー、いいもん見たな、うん。
 今のラブコメでもこういう話をたまにはやってほしい。

 

【その他】

・初代を見た上で改めて考えると、ランカ・リーって負けヒロインとして弱すぎない?

・ただ、初代の内容を踏まえると、一見弱いヒロインが最終的に勝ってるわけなので、そこを知ってる視聴者は「もしかしたら、ランカが勝つかも」とハラハラできたのかな。

・もし私が初代マクロスを見てたら、テレビ版マクロスFの「お前たちが俺の翼だ」エンドにキレてたと思う。

・サヨナラの翼で挽回したので許された。

・巨人女とメガネの恋物語はテレビ版だと詳しく描かれたんだろうな。全然興味無いが。

・「かきざきいいいい!」って、大昔のネットで定番のネタだったんだけど、初代マクロスが元ネタだったのか……。
・あまりにも影が薄いキャラが突然あっさり死んだのが逆にウケたのか、テレビ版ではもっと存在感があったのか、スパロボで謎にカキザキが活躍してたのか、どれが理由で流行ったんだろ。