現在までに判明している情報をまとめる。
【神々の地防衛は任務ではない】
革命軍の軍隊長による「神々の地」襲撃の際も、その後のバーソロミュー・くまの侵入の際にも、神の騎士団は出てこなかった。
38年前のゴッドバレーが海賊に襲撃された際には天竜人を守ろうとしていたから、彼らは神々の地にはいないのだろう。
神々の地よりも優先度の高い場所と言えば、あとはもうイム様の御座すパンゲア城くらいしかない。
神の騎士団はパンゲア城に常駐しており、イム様の守りを最優先にしているのかもしれない。
まあ、サボに普通に侵入されていたが。
【天竜人を裁く機関ではない】
ガーリング聖がミョスガルド聖を処刑したことから、神の騎士団を天竜人の罪を裁く司法機関だと考えている読者も見受けられるが、これは少々違う。
何となれば、事件に神の騎士団が介入してきたことで「ややこしくなった」とサカズキ元帥が語っているからである。
もしも天竜人の罪を裁くのが神の騎士団の役目ならば、介入は順当な手続きのはずであり、このような言い方はされないだろう。
むしろ、神の騎士団の担当外にも関わらず介入してきたからこそ、ややこしくなったわけだ。
神の騎士団最高司令官には天竜人を処刑する権限がある（あるいは、処刑しても咎められない地位を持つ）が、天竜人を裁くことは担当任務ではないのである。
【食糧危機に陥ると出て来る】
ドラゴンの予測によると、聖地マリージョアを兵糧攻めにしていれば神の騎士団が出て来るらしい。
天竜人全体の危機に際しては、神の騎士団が動員される前例があったのだろうか。
特にイム様は五老星よりも天竜人に甘い節があるから、彼女が天竜人の窮状を見かねれば、それを解決すべく神の騎士団が動かされるのかもしれない。
【口調と服装が普通（比較的）】
ガーリング聖や38年前のゴッドバレーに登場した神の騎士団の面々を見ても、口調と服装は比較的普通だ。
一般天竜人のように「～だえ」だの「～アマス」などと語尾につけないし、宇宙服のような奇怪な装束も来ていない。
……まあ、奇怪は奇怪だが、ワンピ世界の中ではまともな方の服装をしている。
【五老星の後任】
サターン聖がイム様によって粛清された後、後任の科学防衛武神に神の騎士団最高司令官であったガーリング聖が任じられた。
このことから、神の騎士団は五老星に有事があった際の養成機関を兼ねているものと考えられる。
騎士たちの口調や服装が一般天竜人と違うのも、あまりにも世相から乖離した人間に政は任せられないから、ある程度の「常識」が教育されているのだろう。
