そして伝説へ。
【実在の人物】
ルフィやジョイボーイが食べたヒトヒトの実のモデルとなったニカ。
信仰する巨人族やバッカニア族だけでなく、五老星からも彼は「神」とされているが、私は実在の人物だったのだろうと考えている。
本当にただの空想の人物ならフーズ・フーに「実在したのか」と言わせる必要は無いからだ。
現在、ルフィが使っているような無茶苦茶な能力は、ニカが神話として語られるようになってからの人々の認識が産んだものだろうが、「身体がゴム」なのは血統因子の操作によって実際にそういう肉体に改造されていたのかもしれない。
【神話】
寿命が300年ある巨人族の中ですら「歴史」ではなく「神話」とされている以上、少なくとも数千年は昔の出来事と考えられる。
以前、アラバスタ王宮が4000前には既に国の頂点に建てられていることから、「古代兵器を使った海面上昇による文明崩壊は、4000年以上前にも発生している」という記事を書いた。
この4000年以上前の動乱期に活躍した人物こそが、ニカなのではないだろうか。
【ニカの敵】
彼は解放の戦士と呼ばれ、奴隷達からは救い主として崇められていた。
となると、当然のことながら、ニカによって解放された人々を抑圧してきた何らかの巨大な勢力が存在したはずだ。
その勢力の正体は一体何者だったのか。
これについては、巨人族の中でニカが信仰されていることがヒントになると思われる。
彼らが住まうエルバフは、かつて巨人族より遥かに巨大な人種が住処としていたことが伺える。
私はこれを古代巨人族だと予想しているが、ニカの敵がまさにそれだったのではないか。
つまり、数千年前の世界には、古代巨人族が君臨しており、現代で言う巨人族すらも「少しデカいチビ人間」として扱われ、奴隷にされてきた。
その古代巨人族による覇権を打ち倒し、現代で巨人族と呼ばれる人種を含めた多くの奴隷たちを解放した人物こそ、ニカだったわけだ。
(逆に、ジョイボーイと巨人族は敵対関係にあったと考えている)
この辺りの過去も、いずれ世界の謎に関連して語られることになりそうだ。