というか、描き下ろしの感想。
【ヒロアカの評価】
私は銀魂に毒された昨今の愚かな読者とは違い、ジャンプ漫画の主人公たちは結婚すべきだと確信している。
故にヒロアカの最終回に不満だった。
あれだけ作中でカップリングを匂わせておきながら、その成立から逃げたからである。
よって最終的な評価は最終巻の描き下ろしまで保留にしていたのだが……パーフェクトとはいかないまでも、及第点と言っていいだろう。
20代半ばという遅めの年齢とはいえ、あの後、デクとお茶子は恋愛関係となり、最終的には結婚、子供をつくることが十二分に伝わってくる終わり方だったからだ。
これが出来ると出来ないとでは、読後感は全く違ってくる。
まあ、勿論、言うまでもく、物間と拳藤ちゃんや上鳴と耳郎を筆頭にしたその他のカップリングが結婚するところまで描いて欲しかったというのが本音ではあるが、ここ最近の軟弱なジャンプ漫画の最終話に比べれば、よくやったと褒められる内容ではあった。
【勝デ腐女子】
さて、勝デ(デ勝)が好きだった腐女子の中には、当然のことながら、この描き下ろしを見てショックを受けた人もいるようだ。
中には真正面から出茶エンドが気に食わないと表明する読者もいたが、それよりも多く見受けられたのは、「デクのかっちゃんに対する態度が本編に比べてあまりに淡泊だったこと」の方に傷ついたという意見だ(もっとも、やせ我慢してるだけで、出茶エンドが嫌だってのが本音の人が大勢だろうが)。
これは難しいところだよね。
かっちゃんに対するデクの複雑な感情には、その強さへの憧憬が大きく占めてたと思う。
しかし、今のデクはかつて憧れた強さ、リーダーシップを持つヒーローとはまた別の、教師としての生き方を見出した。
昔ほどの焦がれるような想いは、彼はもうかっちゃんに対して抱いていないのだろう。
デクが淡泊に見えるのは大人になったからであり、それは決して悪いことでは無い。
本編でのかっちゃんに対する態度は、デクが思春期だったからこそ。
彼にとっては過去のものだ。
他方、お茶子に対する恋愛感情は、ずっと表に出せずに秘めていたものがとうとう開花したこれからの未来と言える。
良い読者として、その成長を喜んでやるべきだろう。
我々は本編でデクの青春する姿を見てきた訳だから、裏切られたと感じた腐女子の気持ちも解らないではないが。
【その他】
・A組である種一番恋愛感情が描かれてた上耳を匂わせみたいな形で締めるのは何かちょっと腹立つな。
・結局放置される口田くんの片思い。
・まあ、しょうがない。異形だしね。
・物拳派大勝利!! 鉄拳派ざまああああああwwwww
・これは最終話の時から思ってたんだけど、ヒロアカの作風的に他の誰かと恋愛経験があるとかも無いだろうから、カップリングの明示を避けたせいでみんなもう20代なのに童貞処女率が高すぎるという逆に異様な状況になってるよね。