回想で出番があるかも。
【ヘッドの古参】
ファントム・ワイト殺技軍団の「古参」。
作中では赤組やカルシウム等がそれに該当するとされているが、殺技の連中が一体何をもって彼らのことを「古参」と呼んでいるかはイマイチ判然としない。
なんとなれば、殺技軍団とは大惨事の際に当時の阿州ヘッドが保有していた胎界主たちを機械的にワイトへと躰化させて出来た組織だからだ。
大惨事は100日程で終結したのだから、構成員の躰化の時期に差があるとしてもせいぜい数ヶ月でしかない。
その程度の差異で「古参」だの「新参」だのと別けても何の意味も無いだろう。
となると考えられるのは、「阿州ヘッドに所属していた期間」である。
つまり、赤組やカル・シウム等は大惨事以前からヘッドの誓約者として活動していた躰化者ということだ。
彼らの躰化率が他の殺技と比べて高いのも、骸者となる以前から躰化者だった影響と考えれば良い。
と、↑のように脳内補完することで自分を納得させてきたのだが、やはりこれも違和感は拭えなかった。
まず、他の司神の躰化者だったからといって、ワイト躰化での躰化率が上がるというのは微妙に説得力に欠ける。
更に、阿州ヘッド所属の胎界主が「古参」なのだとすると、人数が少なすぎるように思う。
【ファントム・ワイトの古参】
と、モヤっとした部分を抱えつつも、解説されることもないだろうと何となくで流していたのだが、ある時ふと気が付いた。
彼らは殺技軍団、あるいはドロクロド配下の古参などではなく、ファントム・ワイトの古参なのではないか? と。
つまり、赤組やカルシウム等は大惨事よりももっと以前からワイトとしてファントム軍に所属していたのではなかろうか。
これならば他の殺技より躰化率が高くて当然だ。
ワイトとしての年季が違うのだから、古参と呼ばれるのも納得である。
元々古参組はファントムにワイトとして仕えていた。
そして、大惨事においてドロクロドによるワイト軍団が設立された後、その軍団の先導者、あるいはお目付け役として派遣された。
結果、軍団を統べるドロクロドに魅了され、仕えていたファントムの下から半ば離反したわけだ。
彼らが他の殺技よりも戦闘に秀でているのも、死忍隊のような精鋭ワイトの出身だからなのだろう。
もしそうならば、ファントムの夢想胎界侵攻に同行しているはずの精鋭ワイト部隊の口から、自分達を裏切った殺技の古参たちの話が今後聞けるかもしれない。