>呪霊の肉などつまらん!
>人は! 女はどこだ!!
宿儺が食人してたのだとすると、なんか益々ガルゥに見えてきたな。
第117話の感想はこちら。
【宿儺の術式】
「万死の厨房現る」という微妙に気の抜ける煽りや包丁のイメージからすると、宿儺の術式は「料理」のようで。
それなら一応、切断と火の両方使えるのも説明はつくけど。
人間だった頃は料理人だったとか?
もしかしたら千年前の宿儺は人間を料理して食ってたのかもしれない。
伏黒を育ててんのも食うつもりだったりして。
【魔虚羅】
法陣が回転したら瞬時に損傷が修復されるのとか、完全な適応とか、これ多分、千手観音とぬらりひょんから取ったっぽい。
かつての六眼+無下限術式を倒した魔虚羅が宿儺に負けたのは、
・かつての六眼+無下限術式の当主は五条悟よりは弱い
・今の宿儺が五条悟より強い
・術者の実力で魔虚羅の強さは変動する
・実際には数百年前の禪院家当主は魔虚羅で五条家当主を殺した訳じゃない
の4パターンが考えられるかな。
いや、五条の領域展開は対象に無限の情報を流し込むもので、直接的なダメージを与えるわけではないから、「式神には効かない」という可能性もあるな。
もし、かつての五条家当主の領域展開も無量空処のような性質だったとすると、五条悟と同格だが、相性の問題で魔虚羅には勝てなかった、とも考えられるか。
【魔虚羅の『適応』について】
朝読んでこれは前に宿儺様が解で攻撃して対応されてたので別の斬撃技でとりあえず刻みまくって再生できなくなったところに斬撃じゃない攻撃でトドメしたってことでいいんですかね…?
— 鶏 (@sirgin1005) August 30, 2020
この解釈で合ってる、はず。
「適応が『解』ではなく斬撃そのものに行われた場合~」という一文が完全にノイズなんだよね。
最後斬撃ではない炎でトドメ刺したのがまたややこしくしているんだけど、『捌』はまだ適応されてないはずだから、単純に捌では倒しきれなかったので別の技使ったのでしょうね。
いや待てよ……。
第116話で、『解』に適応された後なのに、また解でダメージを与えている場面があるな。
ということは、魔虚羅の適応とは、絶対防御とかノーダメになるわけではなく、同じ技を使っても防御や回避できないこともあるし、当たれば普通にダメージは受けるのか?
適応によって距離を取った場所からの『解』は弾く事ができるようになったものの、この場面では超至近距離から当てられた為、適応していてもなお、防げなかった、と。
もしそうだとすると話は全く変わってくる。
『捌』の連発でも倒しきれなかったのは、魔虚羅が斬撃そのものに適応しているという、ナレーションで言及された「その限りではない」事態を意味するのかもしれない。
つまり、マコラの適応とは絶対防御ではなく、「場合によっては防御出来ない事もあるが、適応後の技はどんなに喰らっても死にはしない」という事になる。
その為、今回も領域展開による必中効果で防御はできていないが、『解』だけではなく「斬撃そのもの」に適応しているから、『捌』をいくら当てても消滅しなかった、と解釈した方が筋が通る。
【魔虚羅を倒せるのは?】
上記の見解が正しければ、魔虚羅を倒す方法は2つ。
「初見の技で適応される前に一気に決着をつける」か、今回、宿儺がそうしたように、「適応済の技で弱らせ、初見の技でトドメを刺す」のいずれかということになる。
となると、漏瑚ならば魔虚羅を破ることは可能そうだ。
仮に炎で倒しきれずに適応されたとしても、岩を使った打撃系の攻撃もあるので、炎で弱らせ、トドメとしてそちらを使えば良い。
だが、六眼+無下限術式の攻撃手段は似通った性質のものになる。
もし、中途半端な攻撃を仕掛けて魔虚羅に適応されてしまえば、倒す手段が無くなることは考えられる。
かつての五条家当主が敗れた原因はそこにあるのかもしれない。
ひょっとすると、五条悟ですら魔虚羅には敵わない可能性もあるだろう。
【犠牲】
結果的に、宿儺の発現によって多くの犠牲が出るという、虎杖の即殺を主張していた保守派が懸念した通りの惨事が起きてしまった。
これは五条悟の責任問題だよなあ。
普通に考えたらここからは虎杖が呪術協会に追われる逃亡劇になっていきそうだが、さてどうなるかな。
虎杖抹殺に拘ってられないような危機的状況に陥るというパターンも考えられるけど、自然系特級呪霊がほぼ壊滅した上に、ニセ夏油や裏梅も即座に何かを仕掛ける様子は無さそうだから、しばらくまた平穏を取り戻しそうな気もするんだよね。
まあでも、虎杖即殺論の最右翼である保守派筆頭の楽巌寺学長が夜蛾の甘言で絆されてたから、今度は逆に保守派が虎杖を庇う展開もあり得える、か?
……いや、虎杖は現在世界で最も危険な存在となったわけで、いくら絆されたと言っても、さすがに協会が彼を野放しにするとは考え難い。
万が一、楽巌寺学長率いる保守派が虎杖を庇うようになったとしても、五条先生にビビって虎杖の死刑猶予を呑んだ上層部主流派は、五条不在の今、遠慮容赦なく虎杖を殺そうとするだろうし。
やっぱり逃亡劇パターンかな。
虎杖を作ったニセ夏油と夜蛾学長としても、ここまで指を虎杖に投与できた以上、もはや協会の庇護を受けさせる必要も無いから、虎杖が逃亡生活に入る事は、彼らの計画に織り込み済みという可能性も高そうだ。
【夜蛾学長】
今回の焦り顔とモノローグ、 ミスリードとして中々上手いよね。
内通者ではないと判断できる情報は実のところ何も出ていないのに、一見すると状況が何も呑み込めていないかのような印象を与えるから、これで「夜蛾学長は内通者じゃなかったんだ」と誤認させられた読者も多いだろう。
要するに夜蛾学長やニセ夏油は、宿儺が目を懸けている生徒は伏黒恵である、と既に当たりをつけており、それが故に伏黒を置いて行ったのが宿儺人格のままという可能性もあることを想定して冷や汗をかいたわけだ。
状況を把握できる位置ながらも、なるべく前線から離れた場所に退避していたのに、急に宿儺かもしれない虎杖が接近して、ビビっているという。
黒幕的な立ち位置なのに割りとギリギリのところで生きてるというのは、胎界主のソロモンやらサタナキア陛下みたいなところがあるな。
それにしても、今週の夜蛾の顔は蝶野というより碇ゲンドウに見えたや。
【重面春太】
伏黒を斬り、釘崎・新田らを阻み、伊地知を刺し、七海に圧倒された、京都交流会にも現れた呪詛師をこれ以上引っ張らなかったのは評価できる。
彼の術式に関しては、何らかの幸運な事象を起こして攻撃を回避するとかではなく、「普通死ぬくらいボコボコにされたけど、なんか奇跡的に生きてた」と、あんまりにも大味なので、最初は普通にただの残機のつもりだったんじゃないかという気もするが。
というか、腕の形をした物を動かす術式は何だったの? 2つ術式を持っているということ?
コメントで指摘頂いたが、あの剣は鞣造が作ったものなので、呪具としての機能だと考えれば説明はつく。