ベールゼブブ陛下の再登場くる?
帝王の塔01の感想はこちら。
【真の不老不死】
なるほど、帝王は四大魔王でもベリアル大主陛下と同じく滅びからの脱却を模索していて、見つけ出したその手段こそが「真の不老不死の肉体を得る」事だったのね。
おそらく、ソロモンが使った「箱」を利用したんじゃないかと思うんだけど、この真の不老不死が高望みで世界のバランスを崩してしまい、存在級位上昇を止められなくなったのかなあ。
【他の魔王の認識は?】
豚骨らあめん。さんが挙げているこの場面を見る限り、少なくともアスタロト陛下は帝王が人間の身に堕ちていることは知らないようだ。
「帝王は沈黙…」#何故ならことばを失っているので、
— 豚骨らあめん。 (@ButaBoneRamen) April 13, 2020
「依然として姿を現さない」#現してもなにも出来ないので、、 pic.twitter.com/xIb6WmRMie
自分が帝王であることすら忘れている相手を、「沈黙」「姿を現さない」などとは表現しないだろう。
これは当然と言えば当然であり、君主魔王達は自身が仕える大主には忠実である一方で、他の大主達にはさほどの敬意を抱いていない。
同じ司神から産まれた四大神獣である以上、これは帝王だけは別で、自身の仕える主と同じだけの忠誠を誓っているとは考え難い。
しかも、アスタロト陛下に至っては、ルキフグ大主陛下からも自由な自我を獲得している。
そんな奴に帝王が弱り切っていることを知られてしまえば、帝王を害しようと企てないとも限らない。
【存在級位の上昇については?】
では、その手前、帝王が存在級位上昇を止められない状態にあったことを知っているのかと言うと、これもちょっと微妙だよね。
先週の時点ではアスタロト陛下やメフィストフェレス陛下の言葉は、帝王の置かれた境遇を把握しているこそ出て来たものかと思ったけど、深読みだった気もしてきたなあ。
何故そう思ったのかというと、帝王が試みた「完全なる不老不死」の獲得について、大主達が関心を持っている形跡が見当たらないから。
帝王が失敗したとはいえ、確かに一度は不老不死の肉体を得ることに成功しているわけで。
いかに慎重派で保守主義のルキフグ大主陛下と言えども、自身の寿命が目前に迫っているとなれば、研究くらいはするんじゃないかなあ。
加えて、サタナキア陛下ら六魔王が、存在級位の上昇が防げないことを他の魔王に相談するかと言うと、どうもね。
それ自体が帝王にとっての弱みとなるから、わざと彼の存在承認を高める行為をして、帝王を原典に落とそうとする輩が現れないとも限らないよね。
まあ、派閥争いをしてるといっても、何だかんだで同じ悪魔なんだから、そこまでするような奴はいないと考えたのかもしれないけど、他の魔王はともかく、正気を失っているベールゼブブ陛下やアスタロト陛下のことは、サタナキア陛下も警戒しそうにも思うのよね。
【帝王の現在】
ちょっと残った髪が角っぽくなってるただの禿げたオッサンになったのかな……
「実は強大な存在が、記憶を失いただの一般人として暮らす」という展開自体は見ないこともないけど、こんな哀れな外見になってるのはまあ無いな。
今後、死→誕生→成長→老い→死を何度も繰り返すことになるのか、それともこの姿が既に老いを受け入れた状態だとして、変わらぬまま数百年、あるいは数千年彷徨ってるのか、どっちなんだろう。
あと、ちょっと思ったんだけど、もしかして帝王って「たましい」を獲得してる?
かつてのソロモン並みの存在級位を得てる以上、神獣の身でありながら「たましい」を得ていてもおかしくはないよね。
【心は眠らなければならない】
<>も使っていたこの言葉を口にしたサタナキア陛下。
「お前は何も見なかった」は単に記憶を奪う為の呪文だから、「心は眠らなければならない」の方は、もしかしたら帝王の自我を封じ込める為の呪文なのかもしれない。
その場合、ベールゼブブ陛下の自我も完全に崩壊したわけではなく、封じ込められているだけ、という可能性も考えられるなあ。
おそらく彼の肉体(胎界での「からだ」も肉体と言って良いんだろうか)はまだ専有胎界にあるだろうし、第三部でベールゼブブ陛下が正気を取り戻して再登場することも考えられそう。
次話の感想はこちら。