鬼舞辻無残をとうとう追い詰め、一見終幕が近そうに見える鬼滅の刃。
だが、この作品には回収されるはずの要素がかなり残っており、早期に終わるとは考え難い。
その根拠をいくつか記していきたい。
【(根拠1)新上弦の伍が出ていない】
欠けた上弦の座に加えられた鬼達。
獪岳が上弦の陸だった以上、当然ながら上限の伍には別の鬼が据えられたはずである。
わざわざ伍を空位にして陸を埋めるなど不自然過ぎるからだ。
今後、新たな上弦の伍が登場すると見て間違いなかろう。
【(根拠2)弟ニンジャが未登場】
宇髄天元の回想にて語られた弟ニンジャの存在。
あからさまに登場の前振りとしか思えない設定が付与されていた。
上記の根拠1と併せて考えると、宇髄弟ニンジャが新たな上弦の伍として登場するのは、これはもう確定的である。
【(根拠3)新産屋敷邸が鬼舞辻にバレた】
鬼舞辻が最初に衝撃波を出した時に、血鬼術で監視していたお館様にまで害が及んだわけだが、その際、新産屋敷邸の場所が鬼舞辻に伝わったのではないかと煉獄父が危惧している。
言うまでもなく、それが実現しないのであれば、わざわざこんな台詞を挟む必要などない。
宇髄天元が産屋敷邸を守っている事と根拠2から考えても、新たな上弦の伍となった弟ニンジャが襲撃してくることになるのだろう。
【(根拠4)禰豆子の活躍がゼロ】
これまで二人三脚で炭治郎と共に戦ってきた禰豆子が、この最終決戦においては未だ何の見せ場も無い。
彼女をただ守られるだけの側に置いたまま最終決戦の幕を引くなどあり得ないと断言して良い。
【結論】
以上、鬼舞辻無惨はこの後、宇髄弟ニンジャに新産屋敷邸を襲撃させつつ、何とか生き延びようと画策する可能性が極めて高いことがお解り頂けたことだろう。
もう夜明けとなってしまったが、室内での戦闘ならば問題は無いし、弟ニンジャの血鬼術で異空間に隠れ潜む等も考えられる。
あるいは、肉体が人間に戻りかけることで、一時的に日光が平気になるのかもしれない。
そうして、禰豆子も交えた最後の最後の決戦へと繋がっていくわけである。