アンデッドアンラックの世界について考察。
【UMAパスト】
どうやらこの世界は罰(ペナルティ)によってUMAが追加されると同時に、新たな理(ルール)・概念が付け加えられる仕組みになっているようだ。
しかも神によるルール追加が定期的に行われてるという設定からUMAバーンはあの世界に「火」の概念を生み出した存在ということで格がめちゃくちゃ高まるし攻略順次第では不燃(アンバーン)がバーン攻略で使えるというのも死ぬほどわくわくするし何だこの漫画本当に新人か?
— ウララ@月曜南ユ31a (@urara256) 2020年3月15日
夜空に月以外描かれてなくて星が存在しない世界っぽいのとアンディも風子もギャラクシーってなに?って聞いてるあたり銀河の概念マジでなさそう https://t.co/9RMQf4myzW
— ウララ@月曜南ユ31a (@urara256) 2020年3月15日
その場合、『UMAパスト』によって追加された理とは、おそらく過ぎ去りし時の流れ、すなわち「過去」「歴史」だと考えられる。
つまり、この世界が誕生した時点では、ありとあらゆる「歴史」が存在せず、ペナルティとしてUMAパストが追加されたことで歴史が生まれてしまった、ということになるだろう。
【生まれたばかりの世界】
3ヶ月に一回と頻繁にクエストを課せられているにも関わらず、まだ98回しか罰を受けていない以上、この世界はまだ誕生してから日が浅いと見るべきだ。
せいぜいが数十年程度だろう。
故に、この世界には元々過去など存在せず、人類や、その他のあらゆる存在は突如とし「ここ」に現れた。
いや、人類もまた、彼らが確認できていないペナルティによって「追加」された存在かもしれない。
そして、人類が誕生して暫く経ってから、ペナルティとしてUMAパストの追加と共に、「後から」歴史が加えられたわけだ。
だとすれば、「古代遺物」もまたUMAパスト追加によって最近生み出された「遺物」ということになる。
アポカリプス自身も(おそらく)英語を使用していることから見るに、UMAランゲイジが追加される前の原初の共通言語は英語だったと思われる。
この世界の英語にも「ゲルマン語から発達して云々~」のような『歴史』はあるとしても、それはUMAパストの発生によって追加された後付けの歴史にでしかない。
この世界はオンライゲームのようなものだと考えると良いかもしれない。
サービス開始当初の世界観は非常にシンプルだったものに、3ヶ月に一度アップデートが行われ、様々な設定や要素が追加されていく。
例え後付けだとしても、この世界に生きるキャラクターは追加設定を当然の如く受け入れ、通常はそれが元々無かったことすら認識することは出来ない。
【後付けの過去】
98回というペナルティの回数からして、この世界はおそらくまだ誕生して数十年前程だと書いたが、その場合、アンディが記憶を封印している「100年」間もこの世界があったかどうかすら怪しくなる。
実際にはアンディもそんなに長く生きてはおらず、UMAパストが発生した時点で生まれていた他の人間と同じく、唐突に「過去」が追加されたのかもしれない。
こう見ると、今では昔懐かしの「この世界は実はゲームの中の世界だったんだ!」というオチになりそうな気がしないでもない。
【復元】
一方で、これらは全て「逆」と考えることもできるだろう。
即ち、「ペナルティ」とはこの世界に『存在しなかったものを新たに追加している』のではなく、『かつては存在したが一度は失われたものを、再び元に戻している』という可能性だ。
死も病も食事も性別も炎も言語も人種も歴史も、後付けで生まれているわけではなく、元々この世界が持っていたものだとするならば。
人類が一度は「放棄」した概念を、再び回復しようとしている者がいるのかもしれない。
何しろこの世界の在り方はあまりにも人為的だ。
例えば、である。
かつて人類は、死も病も食事も性別も炎も多種の言語も人種も歴史も銀河すらも、ありとあらゆるものを捨て去る手段を持ったのではなかろうか。
「人類」以外の全てを捨て去った世界は一体どうなる?
そこには死もなく餓えも無い。病も怪我もないだろう。炎もなく宇宙も当然存在しない。異なる性、異なる言語、異なる人種によって引き起こされる多くの問題も存在しなくなる。
宗教も無く、過去も無いから歴史を巡って国家間が揉める事もない。いや、そもそも国家が存在しないのだ。
それどころか、過去が無くなれば個人間の蟠りも解消する。
ありとあらゆる分断が無い。
ありとあらゆる格差が無い。
ありとあらゆる争いが無い。
ありとあらゆる苦しみさえも無い。
世界には『完璧な平和』が訪れ、人類は一切の問題から解放された『完全な生命体』へと成ったのだ。
この世界は完結した。
人類は、争いも死も生産も無い、完結された究極の平和な世界で生きていた。
しかし、それを数十年前に壊した者がいる。
黙示録の裏に潜む<神>である。
いや、黙示録を操るのが<神>だというのは、あくまでもボスの推測だ。
あるいは、世界に理を足そうとする<神>の動きを、何者かが黙示録を使って「押し止めている」とも考えられる。
黙示録によるクエストがもたらす「報酬」と「罰」は、「何もない完全平和の世界」を創ろうとする勢力と、世界を我々の知る元の形に回復しようとする勢力との綱引きなのかもしれない。
【その他】
・UMAコールに関してはどんな概念が追加されたのかさっぱり解らない。
・「呼びかける」という行為が追加された?
・UMAコールが出て来る前は、人類は呼びかけられずとも、相手が自分に話しかけたがっている事を察知する能力があったとか?
・UMAランゲージの討伐によって言語が統一されるということは、UMAパストを討伐するとこの世界の「歴史」が抹消されるのかな。
・クエストとして指示されてないのにUMAを討伐したらどうなるんだろう。
・いやまあでも、UMAランゲージ討伐による言語統一は「報酬」として提示されてるから、クエストではないのに勝手にUMAを殺したら、一度追加された概念は消えない可能性が高いか。