ネオ天草のジャンプ感想日記

ジャンプ感想を主に書いています。

貴様らに『魔女の守人』の世界観を解説してやるッ!!

 単に進撃のオマージュ世界に留まらず、独創的な点もあって設定はよく出来てると思うのよね。

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【ウヴ連邦王国】

 物語の舞台となるウヴ連邦王国。

 どうやらこの国家はいくつもの国々で構成される連邦制であり、構成国は「市国」と呼称されている。

 

 国防軍を有し、軍人は「騎士」と呼ばれ、各市国に駐留している。

 

【バーン市国】

 ウヴ連邦王国の端に位置する辺境の市国であり、魔(イビル)の住処と隣接する防衛拠点。

 それだけに強力な魔女が配置されている為、騎士は昼間から酒を飲んで過ごす程に平和な国。

 

 国家元首は司祭が務めているが、国内に「王族領」が存在している為、ウヴ連邦王国の王族が在留し、中央政府の名代となっている可能性もある。

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【同盟国と内戦】

 バーン市国とステール市国のように、連邦王国を構成する市国同士で「同盟」が結ばれている。

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 また、ステール市国に属する魔女ルゥリ・リララと騎士ゲン・オードブルは「対魔女・騎士」戦闘の経験が豊富である。

 

 この事から、ウヴ連邦王国の中央政府は国土全体を完全に統治することができておらず、市国同士で魔女を使用した「内戦」が繰り広げられていると考えられる。

 

 「辺境」かつ「イビル生息地の最前線」でもあるバーン市国は直接的に内戦に関わる事はないようだが、イビルの脅威が薄いウヴ連邦王国の内地に位置する市国では、その武力が同じ人間に向けられているのだろう。

 

 ゲン・オードブルは「対魔女・騎士」の経験が豊富な割には「魔女を狙う時の決まり」すら認識していなかったので、市国同士の戦闘では最初から魔女は狙わないという不文律があるようだ。

 その為、魔女の役割も騎士の補助役に敢えて制約され、魔法で騎士を直接攻撃する事は無いのかもしれない。

 

【魔女の分配】

 上記のことから、3000人近くの12歳の少女を犠牲にして造り出した魔女の内、本当に魔への防衛へと充てられているのはマナスファのような更に一握りの魔女だけで、ほんどの魔女は内地の市国が奪い合い、内戦の兵器として使用している疑義が強い。

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 バーン市国だけで3000人もの12歳の少女がいるとは考え難いので、おそらく数年に一度、ウヴ連邦王国の中央政府が主導して王国中から12歳の少女を3000人集め、魔女を造り出す儀式を行っているのだろう。

 そして生まれた(おそらく100人に満たない)魔女を各市国へと分配することになるわけだ。

 

 魔女の力=その市国の軍事力のようなものだとすると、魔女争奪戦も熾烈なものとなるはずだ。

 イビルからの防衛最前線であるバーン市国は特別待遇だろうが、その他の各市国は中央政府に必死に働きかけ、自国により強力な魔女を配置するよう競い合う姿が容易に想像できる。

 

 そして、各市国に配られた魔女の多くは魔防衛ではなく、人間同士の殺し合いで消費され、短い生涯を終えていく

 イビルからの防衛の為には現状では魔女が絶対に必要だから、少女達を犠牲にする事も一定程度正当化できるかもしれないが、本当に防衛に使う魔女を用意するだけなら、おそらく3000人も生贄を出す必要はあるまい。

 

 ファフナ達が魔女制度を廃する為には、まずこの内戦が続く連邦王国の現状を変えていく必要がありそうだ。

 

【魔(イビル)の生息地】

 バーン市国からは他の市国へと繋がる高い壁に仕切られた連絡通路が存在する。

 第3話の感想でも書いた通り、この連絡通路もウヴ連邦王国の外部と接しているわけだが、防衛拠点とされているのはバーン市国という端の一角でしかない。

 この事から、魔の生息地はウヴ連邦王国の国外全域に広がっている訳では無く、ごく一部の領域に限られるものと思われる。

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 魔が大量発生するのはバーン市国外の南側から南東部にかけてであり、ほとんどの魔は東側に流れる川や、南西部の山岳地帯を越えることができず、連絡通路が襲撃を受けることは無いのだろう。

 

【内地の村】

 連邦王国には各市国の他に、内地の平野部に点在する村々も存在する。

 そういった村の一つであるヒノコ村は守りが薄く、国防軍が常駐している様子も無い。

 つまり、ウヴ連邦王国の内地に生息する魔は低級のものだけであり、この低級魔は、

 

・待ち伏せがメインで集落には近づいてこない。

・バーン市国からの道程にある崖を下れなくて村に辿り着けない。

・村人でも囲めば余裕で倒せる。

 

 のどれかに該当する事になる。

 

 村に宿屋があることや、バーン市国の内部に農地が見受けられないことから考えると、市国への食糧供給は内地の村が担っており、商人等が頻繁に村を訪れて買い付けを行っているのだろう。