一目惚れならぬ二目惚れ。
Twitter等では、炭治郎とカナヲちゃんの関係性について、カナヲちゃん側の片想い状態にあると解釈している方を度々見かける。
しかしながら、これは大きな見落としをしていると言わざるを得ない。
蝶屋敷で炭治郎とカナヲちゃんが出会った時のことを思い出して頂きたい。
彼女を目にした時の炭治郎は呆けたようにその姿を見つめ続け、隠の人の解説も耳に入っていない様子だった。
この時点で彼は栗花落カナヲの外見、そして彼女が纏う空気に完全に心奪われ、見惚れてしまったのである。
それが証拠に、あおいちゃんに叱られて屋敷へと案内される際にも、わざわざ首を後ろに後ろを曲げて、遠ざかる間、いつまでもカナヲちゃんのことを見つめ続けていた。
お解りだろう。
カナヲちゃんの片想いどころか、むしろ炭治郎の方が先に彼女に惚れていたのだ。
その事は、夢列車へと向かう際の炭治郎がカナヲちゃんに語った言葉からも窺い知れる。
彼は熱心にカナヲちゃんを励まし、更には彼女がこれから自分の心に従って生きるよう、強く説得した。
炭治郎があそこまで他人の生き方に強く干渉したのは、後にも先にもカナヲちゃんだけである。
カナヲちゃんに恋していたからこそ、彼女の心を開かせようと躍起になったわけだ。
まさしく、笹がきゴボウさんの仰る通りであろう。
炭次郎が先に見惚れていた前提で見るとこのシーン
— 笹がきゴボウ (@sasa_gaki) 2020年1月29日
辛辣とも取れる言葉で早々に会話を終わらそうとするカナヲに対して凄いポジティブな反応なのもグイグイ行ってる理由も説明がつく
他人の気持ちを慮る炭次郎なら「喋りたくないのかな」と引いてもおかしくない場面なのに彼自らが会話を続けたかったのか pic.twitter.com/WIgOff9zIM
好きになった女の子と親密になろうと奮闘する姿。
あれはいつもの聖人のような振る舞いではなく、炭治郎が見せた少年らしい一面だったと言えよう。