なるほど、確かに最終回だった。
原作で没になったということは、これ以上のネタを思いついたのだろうし、今から楽しみ。
【継承】
これは想像もしてなかったなあ。
継承後もしばらくはワン・フォー・オールの力が先代に残り続ける設定を活かした上手いバトルであった。
個人的には僕のヒーローアカデミアという作品が幼馴染み2人に収束していくのはあまり好みではないので、それを原作ではなく映画でやってくれたのも含めて最高だったと思う。
「はっ!? そういえば歴代継承者の中に、かっちゃんに似たシルエットの奴がいた……アレはつまり、今回の話の後だからってことか? まてまて、時系列的に矛盾は……」
などと考えていたら、ワン・フォー・オールの奇跡であっさり無かったことにされちゃったけど。
関係ないんかい。
【ど派手】
最終決戦の大破壊っぷりはさすがにやり過ぎちゃうかと思ったけど、まあご愛敬というか、映画なんだからそのくらい開き直った方が良いのかもしれない。
というか、全体的に今作は「いや死ぬ死ぬ!」みたいな攻撃が多かったよね。
原作でも大丈夫なのかそれと思うようなバトルは、B組との交流戦のような校内活動でも見られるけど、雷に撃たれるわ、壁や岩に叩きつけられるわと、今作は全編に渡って最早ワンピ級の外連味と人体耐久度だった気がする。
特に、キメラさんなんて何であの状況で普通に生きてるんだ。
【A組の面々】
単にデクとかっちゃん2人の話に終始せず、他の仲間達にもそれぞれ見せ場があったのが良かったよね。
ほぼ全員を上手に活躍させていて舌を巻いた。
そんな中で葉隠ちゃんだけ何の見せ場もなくて笑ってしまったけど。
やはり内通者……。
【ナイン】
一点、不満を挙げるなら、敵のキャラの弱さである。
前作よりは改善されていたとはいえ、まだ魅力的とは言えなかったなあ。
ヒロアカの敵ってステインにしろオーバーホールにしろ異能解放軍にしろ、現在の個性社会やヒーローの在り方についてそれぞれ独特の信念を持っている奴らが多いから、ナインの「強者が弱者を支配する」という解放軍の劣化版のようなシンプル過ぎる目的がどうしても霞んじゃうんだよね。
次回作ではもっと悪役に工夫が欲しいかな。
ついでに、B組を登場させて欲しい。