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第113話の感想はこちら。
【鐘の下のキス】
これまで繰り返し書いてきたように、私は本物の花嫁は四葉以外にはあり得ないと考えてきた。
しかしながら、最初から四葉を予想していたわけではない。
無論、願望としては彼女の勝利をずっと祈ってはいたものの、最初に鐘の下のキスについて考察したこちらの記事では、四葉の可能性は低いと結論付けている。
何となれば、この記事を書いた9巻の時点では、四葉のことを裏表の無い元気っ子なのだと誤認していたからだ。
正直者の彼女が、他の姉妹を出し抜いてフータローにキスを迫るわけがない。
そのように思い込まされていた。
【腹黒?】
ところが修学旅行編で状況は一転する。
この辺りから私は四葉のことを「実は腹黒なのではないか?」と疑い出した。
そして、この疑いは的中した。
運動競技で多数の賞を得ていたかつての四葉は、姉妹を見下し、優越感に浸るような黒い一面を持ったヒロインであり、ただの良い子ちゃんなどでは無かったのだ。
しかも、現在では姉妹への負い目からそんな己を内に抑圧し、自分自身を騙し続けているかのような振る舞いが多かった。
四葉は、自分を騙して「良い子」を演じていたが、そうでない彼女が確実に存在していた。
で、あれば話は変わってくる。
四葉であれば、姉妹の味方をするフリをしながら彼女達を出し抜き、フータローにキスを迫ることも十分あり得るからだ。
この時点で私は完全に四葉こそが真の花嫁だと確信した。
【結末】
結果を見れば、中野四葉、真の花嫁説で書いた通りの展開となった。
ま、これは私が特別凄かったわけではなく、多くの読者にはもう解り切ったことではあっただろう。
幼少期の出会いであれだけ絆を深め、フータローのその後の人生に大きく影響を与えた少女こそが四葉だったのだ。
誰がどう見てもメインヒロインである。
彼女が花嫁として選ばれなければ嘘であろう。
当然選ばれるべきヒロインが、当然の勝利を収めた。
それだけの話である。
【非四葉派の読者の皆さんへ】
とはいえ、これまでずっと誰が真の花嫁か伏せ続けてきた作品だけに、非四葉派の中にはこの結末が受け入れられない読者もいる事と思う。
無理に受け入れろとは言わない。
しかし、かといって四葉や五等分の花嫁という作品に憎しみを向けるのは止めて欲しい。
この作品がこれまでずっと私達を楽しませてくれた事実は変わらない。
ならば、例えまだ受け入れることが出来ずとも、今はただ静かに最終話までの物語を見守り続けるのが、『善き敗北者』たる心構えではないだろうか?
負け犬は負け犬らしく、我々選ばれし優良種である四葉派の邪魔をせず、頭を垂れて路傍の石が如く静かにしていて頂きたい。
自分の好きなヒロインが勝てなかったからといって、他ヒロインや作品叩きに走るような人間など、五等分の花嫁読者の中にはいないと、私はそう信じている。