もしくは、レイジュはプリンと協力しているかもという話。
週刊少年ジャンプ4・5号(2017年)感想はこちら
※以下、ネタバレ注意
850話のプリンの腹黒い振る舞いは、十中八九、演技だと考えられる。
(参照:【ONE PIECE考察】いいだろう、プリンちゃんの“白”に花京院の魂も賭けよう)
当然、同様の予想をしている読者も多いわけだが、その中に「例え、プリンが演技をしているのだとしても、レイジュさんを傷つけた時点で許せない」という意見を見かけた。
確かに、ヴィンスモーク家の中で唯一サンジの味方と言えるレイジュを傷つけるのは、サンジを結婚から解放するためだとしても明らかにやり過ぎであり、憤る人間が出てくるのも理解できる。
しかし、これは元はと言えばサンジの責任でもあるだろう。
彼はプリンにヴィンスモーク家と自分の関係を説明する際、レイジュに過去救われた経験があることを一切説明せず、他の家族と全く同列に扱った。
プリンちゃんの認識としては、レイジュもまたサンジに暴行を加えた一人ということになる。
彼女がサンジのためにレイジュを傷つけたとしても、無理からぬことだろう。
ただ、そもそもレイジュを傷つけたのが本当にプリンなのかどうか、多少疑問は残っている。
レイジュは幼少の時点で既に鉄柵を簡単に捻じ曲げる程の怪力を持った改造人間である。
そんな彼女が足の怪我くらいで、ホーミーズ程度の拘束も破れないものだろうか?
「最高傑作」である兄弟達と体の改造は変わらぬはずの彼女が、ビッグマムの能力の一端とはいえホーミーズ一匹に身動き一つできなくなるというのでは、あまりにも研究成果として乏しすぎる。
ひょっとしたらこれは、レイジュも含めた演技という線もあるかもしれない。
ジャッジ達に黙って姿を消したことなど、元々彼女は何かしらの思惑を持って動いているような印象もあった。
仮にそうだとすると、レイジュとプリンの目的は「プリンにレイジュが嬲られる場面をサンジに見せつける」こと以外には考えにくい。
サンジが窓からプリンの悪女姿を目撃してしまったのは、仕組まれた舞台だった可能性がある。
プリン(達)の狙い通りにビッグマム海賊団とジェルマ66の関係が決裂し、サンジとプリンの縁談が消滅したとしても、一度プロポーズまでした女をそう簡単にサンジが見捨てて麦わらの一味に戻るとは思えない。
サンジが何の憂いもなく船に戻れるよう、プリンに幻滅させようとしているのではないだろうか。
サンジがプリンのために料理をしていることは衛兵伝手に簡単に知れることだし、部屋の扉を閉めてしまえば窓から覗くであろうということも、サンジが女を前に目がハートになる男だと知っているプリンや、ヴィンスモーク兄弟の女好きを知っているレイジュならば予想が付く。
サンジのためにここまでするとは相当な献身ではあるが、ぼろぼろになってもサンジを見捨てないルフィの姿を見て、レイジュにも何か感じるところがあったのかもしれない。