かくしてサンジイヤーは来年も暫くは続きそうだ。
週刊少年ジャンプ52号 感想はこちら
※以下、ネタバレ注意
【ONE PIECE】
第848話 さよなら
>プリンの選択
なるほど……。
八方塞がりの状況にもう結婚以外の選択肢は無いと考えて、「地獄にはさせない」と言ったものの、このままではサンジは幸せになれないと思い直したわけか。
しかし、だとしても一体どうするつもりなんだろう。
ローラのことを思い出していたことから、彼女のように結婚から逃げるのかとも考えたが、「過去最大の政略結婚」の相手とは違い、ジェルマ66にとっては花嫁など誰でも良いわけで、結婚が破談となることは望み薄だ。
35女のプリンが花嫁に選ばれたということは、もうシャーロット家の娘はアナナ達のような幼い子供しか余っていないのかもしれないが、ビッグマムもジェルマも「幼い子供は結婚させられない」などと考えるような連中ではない(【ONE PIECE】シャーロット家の兄弟達まとめ参照)。
プリンが逃げても何の解決にもならないし、そのことは彼女自身も理解しているだろう。
では、プリン自身が逃げても意味がないのなら、今度こそサンジを逃がすか?
いや、それも無意味だ。
仮に、プリンが罪を被ることでビッグマムの許しは得たとしても、サンジの味方ではないヴィンスモーク家がいる。
彼らが報復として「イーストブルーにいるおれの本当の親同然の大恩人」を殺す恐れが残ってしまう。
加えて、爆弾付きの腕輪の件もある。
つまりは、サンジを結婚から解放するためには、「腕輪を外すこと」と「ジェルマ66の報復を防ぐこと」が必要になってくる。
前者はまだビッグマムから鍵を盗み出すことで何とかなるかもしれないが、後者はプリンにはどうしようも無いように思える。
さらに言えば、縁談が壊れるとサンジの助命嘆願も無効になるので、ルフィとナミの一味の命も危うくなる。
プリンがそれを放置するとは思えないから、おそらくはその問題も含めての解決策なのだろう。
まとめると、「他の姉妹が花嫁になることもなく」、「ジェルマが人質を殺すことを防ぎ」、かつ「ルフィ達が助かる」何かを彼女は実行しようとしてしているわけだ。
……そんな手が果たして存在するのだろうか。
ルフィが蒼褪め、ナミが思わず目に涙を浮かべたことからして、プリンの命と引き換えではないかとも感じるが、彼女が死んだところで、結果は逃げた場合と同じく別の娘が代わりになるだけでしかない。
あるいは、ジェルマ66の目的である「ビッグマムの力を借りる」とは、プリンを研究材料として借り受けるといったことなんだろうか。
だとすれば、プリンが死ぬことでジェルマ66はメリットを失い、縁談はヴィンスモーク家の方から断る流れになるとは思うが。
まあ彼女がやろうとしていることが何にしろ、自分のために花嫁にそこまでさせておきながら、ここで立ち上がらなきゃ男じゃない。
プリンのこの決意がサンジが再び立ち上がるきっかけになりそうだ。
>ビッグマムとローラ
「ローラを殺す」発言に全く動揺していないシャーロット兄弟達。
彼らはローラの身を本気で案じているようだったから、本当に彼女が殺されるとなればこんな風にヘラヘラとはしていられないはず。
おそらく、ビッグマムは口では殺すと言っているだけで、実行するつもりはないということなんだろう(少なくとも兄弟達はそう考えている)。
ナミを尋問するということは居場所を知りたいのは事実ではあるのだろうが、それは殺し屋を送り込むためではなく、手元に戻すためだろうか。
>念波
帽子ホーミーズに念波を送ったのは宝物庫にいるホーミーズなのかな。
ホーミーズ同士は念波によって情報をやり取りできるのか(「同じ人間の魂が入っているモノ同士は」といった条件はあるかもしれない)。
オペラもプリンがルフィのことを「君」付けで呼ぶことに怪訝な反応を返していたし、やはりルフィ達とプリンの接触はビッグマムに知られてなさそうだから、ホーミーズが念波でやり取りできるのであれば「ゼリーのニトロ」と「絨毯のラビヤン」はプリンのために意図的に情報を隠していたようだ。
【ONE PIECE考察】ビッグマムにルフィ達の情報を漏らした者とは?
>ブルック
ふむふむ、大方の予想通りブルックのヨミヨミの実の能力が対ソルソルの実攻略の鍵となっていきそう。
ホーミーズを解除できるのであれば、トットランドの戦力その他をガタガタにすることが可能になるし、これは是非ともブルックの活躍に期待したい。
>スムージー
オリヴィエ・ミラ・アームストロング少将を彷彿とさせる見た目から(足長族だとは気づかなかった)、てっきりスムージーさんは「できる女」だと思っていたのだが、結構なドジっ娘&アホの娘ですね……。
ギャップがあって不本意ながら可愛いと思ってしまった。
3将星は戦力としては優秀でも、指揮能力に非常に問題があるな(シャーロット・カタクリさんはまだ分からないが)。
【鬼滅の刃】
第41話 胡蝶しのぶ
あー、なるほど。
父鬼は知能を奪われていたからあんな風だったのか。
おそらくは、兄鬼に与えた「蜘蛛化の能力」を使ったものと考えられる。
兄鬼は人間を完全に知能の無い人面蜘蛛に変えていたが、累がその能力を使えば鬼から一部の知能だけを奪うことも可能だったのだろう。
元々の累は炭治郎との戦いで使った能力に加えて、父鬼に与えた「肉体強化」、母鬼に与えた「操作能力」、姉鬼に与えた「繭」、兄鬼に与えた「蜘蛛化、溶解液」などの血鬼術も使いこなしていたというわけだ。
つまり、現在の累は本来の戦闘力に比べて著しく弱体化していたことになるから、これは(累よりも下位と思われる)「上陸」と「下陸」の十二鬼月も、炭治郎が倒した今の累より強い可能性が出てきたな……。
何となくしのぶは本気で姉鬼に条件を提示したわけではなく、相手の鬼が拷問を選ぶとは端から考えてないような印象を受けた。
笑顔を浮かべて、チャンスを与えるような言い方こそしているが、実際にあるのは憎しみで、到底受け入れられないと解っている対価を要求して追い込んでいるだけのような気がする。
ただ、これは「冷酷ながら飄々とした女キャラ」が好きじゃないという私の趣味嗜好から来る願望に過ぎないが。
「うっかりです」(テヘ の辺りは大変にイライラしたので、何とか彼女が感情を露わにするところを描いてほしい。
【オレゴラッソ】
「なぜサッカーについて全く勉強もせずに練習に参加したのか」という点は、まだ女に釣られて始めただけで本気でサッカーにのめり込んでいるわけでもないのだから、個人的には巷間で批判されている程気にはならなかったが、さりとて面白かと言われると。
私がサッカーに興味がないからかもしれないけれど、どうにも見所が感じられないというか、ドラマが薄い。
【火ノ丸相撲】
「国宝」の意味を忘れて「じゃあ何でこのモンゴル人は国宝じゃないんだ?」と普通に思ってた……。
言われてみればそりゃそうだわ。
【デモンズプラン】
「誰も聞いちゃくれない」の直後に普通に親切なおじさんを出してくるから、しちゃかちゃな構成になってるなあ。
【歪のアマルガム】
この手の無駄なミスリードは嘘喰いなんかでもよく見るものではあるが、その場合、全く強そうに見えないキャラが実は……、という展開だから読者を驚かせる効果を持つわけで、先週の時点で「実働部隊のトップ二人」と説明しているキャラでやっても意味がないだろう。
「こいつは強くないな」「カマセだな」と読者に思わせられていない時点で失敗している。
【掲載順】
青春兵器ナンバーワンも駄目かあ。
来年初めの打ち切りは、これと歪のアマルガムの2outで、4作品が新連載ということになりそうだ。
食戟のソーマは先週に引き続いて多少順位が上昇。
代わりに左門くんがやや落ちているが、どちらにしろ2つも連載枠に穴がある以上、すぐにこれらが打ち切られるということはないだろう。