どうやらプリンの周辺から漏れたわけではなさそう。
※週刊少年ジャンプ1号(2017年)を受けて少し追記。
※以下、ネタバレ注意
847話で、ルフィが言った「プリンと友達」という発言に対してビッグマムが軽く流したこと、848話でルフィを「君」付けするプリンのことをオペラが怪訝そうにしていたこと等から、どうやらビッグマムはルフィ一行とプリンの接触を把握していない可能性が高くなった。
読者から漏洩元として有力視されていた、プリン付きのホーミーズである「ゼリーのニトロ」と「絨毯のラビアン」がビッグマムに報告したという線は、これでほぼ消えたと見て良いのではないか。
ルフィ達がプリンと話していたときも、その事実をプリンがサンジに伝えたときも、ニトロとラビアンは同席(?)しており、全てを知っているはずだから、彼らが密告しなかったということは、ホーミーズは必ずしもビッグマムのことを第一に行動するわけではないことを意味する。
ホーミーズ同士が念波で通信できるのだとしたら、「プリンに隠れてマムに報告するチャンスが無かった」というのも考えにくい。
「食いわずらい」で暴走するビッグマムを制止したり、食べられることに抵抗するホーミーズもいたから、彼らは命令には逆らえないが、ある程度の自由意志があり、完全にビッグマムの忠実な下僕というわけではないのかもしれない。
おそらく、ニトロとラビアンはビッグマムよりもプリンのことを優先したのだろう。
それでは、誰がルフィ達のことをビッグマムに報告したのか?
私はおそらくジンベエだろうと睨んでいる。
ただし、当然のことながら悪意を持ってそうしたとは思っていない。
ジンベエがビッグマムに伝えたのだとしたら、それはルフィ達を守るため以外に考えられないからだ。
ビッグマム海賊団に所属しており、彼らの強大さを熟知しているジンベエが「サンジの奪還など現実には不可能で、その前にビッグマム海賊団によってルフィ達は殺されてしまう」と判断したとしても無理はない。
ならば、いっそビッグマムに全てを正直に打ち明け、ルフィ達の助命を嘆願する決断を下したということはあり得る話だ。
そうだとすれば、ルフィ達の侵入を知りながら、ジンベエがこれまで何のアクションも取っていない不自然さにも説明がつく。
ジンベエは行動しなかったわけではない。単にルフィ達と接触するといった手段を選ばなかっただけで、既にビッグマムに命乞いをするという行動をとった後だったのだ。
プリンとの接触を知らないにも関わらず「南西の海岸」でブリュレ達が待ち受けていたのも、そこでサンジと落ち合う計画を知っていたのではなく、アラディン(ないし、他の魚人)が船を追跡し、到着地点を予測しただけだろう。
サンジに乞われる以前から、ビッグマムは部下たちに麦わらの一味を「泳がせる」ことを命じていた。
これは、ジンベエの助命嘆願を受けてのものだったのではないだろうか。
既にルフィ達を生かして返すことを決めていたにも関わらず、「サンジの嘆願に快く応える」態度をとったのだとしたら、さすがの強かさだと言えそうだ。